旦那のオナニー(自慰行為)現場を見てしまったら、どうする?
夜中に夫がアダルトサイトでひとりエッチを・・・
すずね所長、聞いてください! 先週、夜中にふと目が覚めてトイレに行こうと階下に降りたら、リビングに夫が一人でいるんです。「何をしてるんだろう?」とドアの隙間から何気なく覗いてみると、パソコンのアダルトサイトを見ながら、パンツを下して自分の股間をもぞもぞ……!! それを見てしまった私はショックで、思わず「何やってるの!?」と叫んでしまったのです。夫は私に責められたと思ったのか、むすっとして、その翌朝からずっと、一言も口をきいてくれません。私はどのようなリアクションをとればよかったのでしょうか?アダルトサイトを見ながら股間を……ということは、端的に言うとマスターベーションですね。
「だんな様が健康な証拠ですよ。何の問題もありません」と言いたいところですが、パートナーのひとりエッチを見てしまうのは、妻にとってちょっとショックかもしれませんね。
今回はこのご相談をヒントに、男性の自慰行為について考えてみましょう。
男性にとってオナニー(自慰行為)はごく日常的な行為
一般的には、男性の体内で分泌されるテストステロンは、思春期を迎える10代から急激に増えていき、20歳前後でピークを迎えるといわれています。従って、兄や弟がいる方は、彼らが高校生から大学生のあたりに、もしかすると「部屋でこっそりひとりエッチ」という様子を見てしまったり、あるいはそれらしい気配を感じたりといった経験があるかもしれません。このころの男子は、精子が毎日どんどん生成されています。一方でセックスをする機会はまだそんなに多くないのが普通ですので、マスターベーションで「精子を排出する」ことは、必要不可欠な行為といえます。この世代なら「若いんだし、仕方ないな」と納得もできるでしょう。
そして、20代を超えて30代、40代と年を重ねるにつれて、若い頃よりは性欲が衰えると考えられていますが、こればかりは個人差もあります。50代、60代になっても、若い女子を追いかけまわす絶倫オヤジもいますから、いくつになっても「抜く」必要がある方もいらっしゃるかもしれません。
多くの場合、男性に比べると、女性にとってマスターベーションはそれほど回数が多いわけではありません(個人差はあります)。
「そこまで頻繁にやる必要があるの?」「セックスすればすむことじゃないの?」と思うかも知れません。しかし男性にとっては鼻水がたまれば鼻をかむような自然な行為。
「一日1回はしないと落ち着かない」「女性とのセックスとはまた別の楽しみがある」というような声も聞きます。「スイーツは別腹!」と同じ感覚です。とにかく、男性にとってはごく日常的な行為であることは間違いありません。
また、「精子が溜まりすぎていると、直ぐに射精したくなるので、ちょっと抜いておいた方が長持ちする」と、妻とのセックスを楽しむ準備としてひとりエッチをしている例さえあります。
しかし、妻にとっては「私とのセックスでは満足できていないのかしら」「アダルトサイトのような変態的な行為が好きなのかしら」とかいろいろ悩んでしまったり、「とにかく気持ち悪い」と否定的に感じてしまいがちです。
そしてネットの普及で、ムラっとする動画を簡単に入手することもできる時代、セックスレスの理由を「面倒くさい」と言う男性たちは、妻に快楽を与えることも面倒くさいと思います。
誘って、その気になってもらって、あれこれして、最後までリーチさせなければ後ろめたい。そんな一連の流れは時間も手間もかかって面倒くさい。ひとりでスマホ見ながら燃えて、チャチャッと放出すれば合理的で時短にもなる。決して妻に飽きたわけではない。そんな複雑な思いもあるので、理解しましょう。
では、夫との関係が悪くならないためには、妻にどんなリアクションが必要なのでしょうか?
旦那のタイプ別、ひとりエッチへの妻のリアクション
まず、全般的に言えることは、たとえだんな様の自慰行為を見てしまったとしても、騒ぎ立てない、過剰に反応しないことが大切です。「あれは、単なる精子の排出行為」と冷静に受け止めましょう。そのうえで、だんな様のタイプに合わせて、適切なリアクションをとるのがおすすめです。■A:プライドの高い俺様夫系
パンツを下した最も無防備な状態である自分を見られてしまったことで、かなりプライドが傷つくタイプですから、へこんだ気持ちの裏返しで、「なに覗いてるんだよ!何か文句でもあるのか!」と逆上することがあるかもしれません。
このようなだんな様には、何も見なかった・気づかなかったふりをして「まだ起きてたの?早く寝た方がいいわよ」とさらりと受け流し、その場を離れましょう。そして、このあとも、この件は話題にしないでおきましょう。
■B:照れ屋でおとなしい草食夫系
このタイプは「妻にカッコ悪いところを見られてしまった」と感じても、攻撃的になることはなく、まずは「てへっ、ばれちゃったか……」的なリアクションで、妻がどう感じているかを探りに来るでしょう。妻としては、ここは余裕の微笑みと、セクシーな雰囲気で「この程度じゃ驚かないわ、大丈夫よ」と、懐の広いところを見せたいものです。
大げさにウィンクでもしてあっさりその場を離れる程度でもいいですが、そのままだんな様に近寄って、後ろからハグや軽いキスをしてあげるくらいの積極的なアクションもOKです。さらに大胆に、この機に乗じてそのままだんな様の膝の上に腰を下ろし、見ているアダルトサイトに負けないドSな感じで迫っちゃえば、ハリウッド映画級のセクシーダイナマイト妻といえるでしょう。
ひとりエッチはお互いの性について考えるいい機会
自慰というと、何だか暗くて後ろめたいような響きがありますが、夫婦のセックスを楽しむための身体のメンテナンスの一部と思えば、別なとらえ方もできるのではないでしょうか。そして女性のマスターベーション率も増加中です。女性向けセクシー動画サイトに100万以上のアクセスが続く時代です。イケメン男優はメディアにもひっぱりだこ。私自身が書いている官能短編小説「夜オンナ」の連載は4年続けておりますが、絶好調のアクセスです。閲覧される時間帯は夜中です。世の女性達は官能小説をスマホで夜中にこっそり楽しむ。そのまま何もせず、眠りにつくわけがありません。女性誌のSEX特集では女性のひとりエッチ割合は9割と出ています。
「夫がひとりでオナニーをしていて嫌な気分、とグズグズ言う前にオノレがしろ!時代に乗り遅れぬよう、チャレンジ it!新しい性の世界を夫婦で開拓できますよ、奥さん」
と私はハッパをかけています。
男女とも性欲があるのは健康な証拠。マスターベーションについて知ることで、お互いの性について考える、いい機会にしてください。
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