【編集部からのお知らせ】
このたび「31歳からの恋愛相談室」がスタートいたしました。
オトナ女子の恋活・婚活にまつわる悩みに、恋愛のプロが、無料でお答えします。
ご応募はこちらからどうぞ!

記事例:「なんで結婚しないの?」に答え続けるのにもう疲れました

夫が女性用の下着をつけたがる

夫が女性用の下着を……

夫が女性用の下着を……

パートナーの「一般的に見ればちょっと変わった」性的趣味を知ってしまったとき、女性たちはどうするのだろうか。

先日聞いたのは、「夫が女性用の下着を穿きたがる」という話だった。

「結婚して15年、子どももいます。去年の結婚記念日の夜、夫が神妙な顔をして『下着を貸してくれない?』と言ったんです。最初は意味がわからなかったんだけど、よく話を聞いたら夫は女性用の下着を着けたい、と。驚きましたよ、言葉が出なかった」

ミエコさん(43歳)はそう話す。夫は同い年で、もともと中性的な雰囲気はあるのだという。

「いわゆる男らしさみたいなものはあまりない。その代わり寄り添ってくれるような優しさがあるんです。私はよく女友だちみたいと夫を評していたんですが、夫によれば『女の子になりたい』気持ちは小さいころからあったみたい。結婚してセックスして子どもにも恵まれたけど、どうも“男”であることがしっくりこない、と。かといって手術するほど女になりたいわけでもない。自分は中途半端なんだと涙ぐんでいました」

ミエコさんには夫のつらい気持ちが伝わってきた。だからその場で、ブラと下着を貸した。細身の夫ではあるが下着は入らない。それでもブラを着けて鏡を見た夫はうれしそうだった。

思わず、もうちょっと大きい下着を買ってきてあげるって言っちゃったんです

翌日から、夫はブラと下着をつけて会社に行くようになった。何かあったら、たとえば交通事故などで病院に運ばれたら、やっかいなことになるなとミエコさんは思ったという。

「そのときは夫の情熱に押されるように受け入れてしまったけど、ちょっと落ち着いて考えたら、果たしてこのままでいいのかという気持ちになりました。夫とは長年セックスレスだったんですが、夫はカミングアウトして気が楽になったのか、それからはセックスを求めてくるようになったんです。でも挿入はなし。夫はブラと下着をつけたまま、私もそうです。それで抱き合ったり愛撫し合ったりする。私からすると生殺しみたいなものです」

あるとき、ミエコさんは爆発した。あなたはそれでいいかもしれないけど、私はどうなるの、と。

「夫はびっくりしたようです。自分のことしか考えていなかったと反省しきり。それからは挿入もするようになりました。不思議なことに、女性の下着を着けているほうが“男の性欲”もわくようになってきたんだそうです。彼のメンタリティが私にはわかりづらくて、夫がこれからどうなるのか、何を望んでいるのかがわからなくて不安ではありますね」

驚きながらも、ミエコさんは夫を拒絶しなかった。そこには長い関係で培ってきた信頼があるからだという。

「夫とは高校の同級生なんです。四半世紀一緒にいるので、そういえば高校のときから彼は女の子の友だちが多かったなと、カミングアウトされて初めていろいろ合点がいったことがありました。だから彼が正直に話してくれたとき、驚きながらもどこかで納得している自分がいたんです。でも、こういう夫をどこまで受け入れられるのだろうとは思ったりしますね

理解は示しながらも不安を隠せない様子だ。人はどうしても、「普通はこう」「一般的にはこう」と常識を気にする。そこからはずれれば、「これでいいのか」と不安になるのは当然なのだろう。


つきあって間もなく、自分のほかに男性の恋愛相手もいると知り……

付き合っている私のほかにも……?

つきあっている私のほかにも……?


これが性的な指向となると、話はもっと複雑になる。性的指向はその人の生き方でもあり、それをどこまで受け入れられるのかは大きな課題だ。無理する必要もないし、だからといって好きな人の指向をいきなりはねつける気にもなれないだろう。

「つきあい始めて半年ほど経ったところで、『実は今まで言えなかったけど、僕、バイセクシャルなんだよね』と言われて驚きました。彼が言うには、女性とか男性とか関係なく、好きな人とそうではない人がいるだけなんだ、と。どちらにも恋愛感情を抱くと言うんです。頭ではわかっていても、大好きな彼が男性ともセックスするというのは正直ショックでした」

そう話してくれたのは、トモカさん(35歳)だ。その後も1年ほど彼とつきあったが、彼が男性との恋愛で傷ついているのを見て複雑な気持ちになった。彼の場合、今の時期は女性が好きで、別の時期は男性が好きというわけではなく……。

女性でつきあっているのは私だけど、男性の恋愛相手もいる状態だったんです。彼は『トモカのことは大好きなんだ』と言ってくれたけど、結局は二股といえるんじゃないの、と思ったんです。ひとりだけとはつきあえないの? と指摘したら、彼は何も言えなくなって……。『バイセクシャルだからではなくて、私だけを見てくれないのがイヤ』と別れを告げました。本当に好きだったけど、やっぱり私は私だけを見てくれる人とつきあいたかった」

つきあうほうも複雑な気持ちになるだろう。彼は「常に二股をかけているわけではない」と言ったそうだが、それでも二股をかけられたのは事実。

「いろいろ悩みましたね、あの時期は。結局は私の気持ちを優先したけど、あれでよかったのかと別れて2年たつ今でも思うことがあります。魅力的な人だったから」

トモカさんは、今も別れを決めた自分の決断に自信をもちきれずにいる。誰しも受け入れられるものと受け入れられないものがあるのは当然だが、パートナーの「生き方」は女性に何らかの影響を及ぼすのだろう。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。