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一人暮らしの洗濯洗剤の基礎知識と選び方

ドラッグストアに行くと、壁一面に並ぶ洗濯洗剤。同じメーカーでも似たような名前のものがあり、どれを選んだらいいのかわからないことがあります。そこで今回は洗濯洗剤の種類や成分、特徴などの基礎知識と、祖の選び方をまとめました。

河野 真希

執筆者:河野 真希

一人暮らし・簡単一汁三菜レシピガイド

洗濯洗剤

数ある洗濯洗剤、どんなふうに選んだらいいか困ったことはありませんか?

スーパーやドラッグストアに並ぶ洗濯洗剤。いざ買おうとすると、いろんな種類のものがあり、それぞれにメリットを謳っていたり、同じような名前なのに複数の洗剤があったりと、どれを選んだらいいのかわからないということがよくあります。そこで今回は洗濯洗剤の基礎知識と、その選び方をまとめました。

液性を知る

衣類によくつく皮脂やたんぱく質汚れは、酸性の汚れです。そのため、反対の液性をもつアルカリ性の洗剤で中和をすると汚れが落ちやすくなります。

綿や麻、合繊繊維などの日常的な洗濯では弱アルカリ性の洗剤を使うことが多く、おしゃれ着と呼ばれるウールやカシミアなどの素材の洗濯では、より素材を傷めにくい中性洗剤を使うことが多いです。ただし、最近は洗浄力が強く、日常的な洗濯に使われる中性洗剤も増えてきています。

■弱アルカリ性洗剤
洗浄力が高い。ただし、色落ちなど、素材によっては傷むこともあります。シャツや下着などの日常的な洗濯に使われます。


■中性洗剤
弱アルカリ性洗剤よりも、洗浄力が穏やか。すすぎの時間が短く、生地を傷めにくく、色落ちもしにくい。 ウールやシルクなどのおしゃれ着洗い用の洗剤は、中性しかありません。

 
■弱酸性洗剤
弱酸性の洗濯洗剤の種類は非常に少ないです。洗浄力はさらに落ちますが、洗いあがった洗濯物が肌に優しいといわれています。敏感肌や乾燥肌の人向け。


形状を知る

洗濯

どの洗濯洗剤を使うかによって、洗濯の洗い上がりや満足感が変わることがあります

粉末洗剤は洗浄力が高いというメリットがありますが、最近はすすぎの時間が短く、洗浄力を高めた液体洗剤が主流になりつつあります。また、数年前から今までの洗濯洗剤とは形状の全く異なるジェルボールという洗濯洗剤も発売されました。こちらは計量の手間がいらないというメリットがあります。

■粉末

粉末洗剤は弱アルカリ性洗剤がほとんどで、洗浄力が高い。値段が安い。寒い季節は洗剤成分が溶け残ってしまうことがあり、しっかりとすすぎをする必要です。洗い上がりがゴワゴワすることがあります。

■液体
液体洗剤は、弱アルカリ性洗剤、中性洗剤、弱酸性洗剤と様々な液性のものがあります。値段は粉末よりも高いですが、一回当たりの使用量は少なく、計量もしやすいです。水に溶けやすく、すすぎの時間が短時間で済み、水道代が節約できます。ひどい汚れがあるときには直接塗りつけて使うことができます。

■ジェルボール
水で溶けるフィルムに液体洗剤が入っています。一回の洗剤にひとつを洗濯機に入れればよいので、計量の手間がありません。濃縮洗剤が入っているため、汚れ落ちがいいです。ただし、値段は液体洗剤よりも高く、洗濯量が少なくても一回にひとつ使ってしまうため、コストパフォーマンスも悪い場合があります。暑いところに置いておいたり、濡れた手で触ると、フィルムが溶けてしまうことがあります。

 

成分を知る

洗濯

洗濯洗剤の成分は、容器にも記載されています。どんなものが入っているのか見てみましょう

洗濯洗剤は界面活性剤を使い、汚れを落とすものですが、いわゆるその洗剤成分以外にも蛍光増白剤や漂白剤、柔軟剤などの成分が含まれていることがあります。それが入っていることで、どんなメリットやデメリットがあるのか知っておくと、自分に合った洗剤選びができます。

■蛍光増白剤
紫外線を吸収し、青白い光に変える成分のこと。白い衣類が洗濯を繰り返すうちに黄ばんでくるのを防ぐことができるます。ただし、きなり色やパステルカラーのものを蛍光増白剤の入った洗剤で洗うと、白っぽく色褪せたようになってしまうことがあるので、注意。

■漂白剤
洗剤だけでは落としきれないしみや汚れを漂白したり、除菌や消臭の効果がある。洗濯洗剤に入っているのは酸素系漂白剤のため、色柄物にも使えるが、衣類によっては漂白剤の使用が不可なものあるので、洗濯表示をよく確認しましょう。漂白剤を加えることで、除菌力が上がり、部屋干しの際に気になるニオイや洗濯槽のカビを防ぐといった効果もあります。

■酵素
洗濯洗剤の成分だけでは落としにくいたんぱく質や脂質、食べこぼしによるしみなどを落としやすくします。

■柔軟剤
柔軟剤成分が入っている洗濯洗剤もあり、柔軟剤を別に用意したり、入れたりする手間を省くことができます。柔軟剤を使うことで、衣類が柔らかく洗いあがり、静電気を防止することができます。香りが強めについているものがほとんど。自分の好みでない場合は使いにくいです。

得意なことを知る

同じメーカーでも様々な洗濯洗剤を発売しているように、洗剤によってその得意分野は様々です。自分が求めている機能があるのかを確認すると、気持ちのいい洗濯生活が送れます。

■部屋干し用洗剤
日中部屋にいる時間の短い一人暮らしは、洗濯物は基本的に部屋干しという人も多いです。ただし、乾くまでに時間がかかる部屋干しは、雑菌が繁殖しやすく、嫌なニオイが発生してしまうことがあります。部屋干し用洗剤と謳われるものは「弱アルカリ性洗剤」「漂白剤入り」など、洗浄力や除菌力を高めており、雑菌を繁殖しにくくする効果があります。

 

■スピードコースで洗浄力が落ちない、すすぎ1回でOK
スピードコースでも洗浄力が高い洗剤やすすぎの回数が少ない洗剤を選ぶと、使う水の量や洗濯にかかる電気代や時間を削減できます。ただし、頑固な汚れに対する汚れ落ちは悪いこともあるので注意。できるだけ短時間で洗濯をしたい忙しい人におすすめです。

 

■柔軟剤入り洗剤
柔軟剤を使う手間が省けると同時に、しっかりと香りがつくものが多く、最近人気が高い洗剤です。消臭効果が高いもの、香りが長続きするものなどがあるので、ニオイが気になる人におすすめ。ただし、香りの調整などはできないので、自分の好みのものでない場合は、柔軟剤のみのものから選んだ方が種類は豊富。

 

■強力消臭効果の洗剤
暑い季節の汗や体臭などのニオイなどを消臭する効果を強く謳った洗剤もあります。一度ついてしまったニオイをしっかりと落とすため、たんぱく質汚れに強い「酵素」などがしっかりと含まれています。

 

■部分洗い用洗剤
エリや袖の汗皮脂汚れ、食べこぼしのシミ汚れ、どろ汚れなど、洗濯洗剤だけでは落としきれない汚れに直接塗りつけて使います。洗濯前に使い、塗ったらすぐに通常の洗濯を行います。必須のアイテムではありませんが、毎日ワイシャツを着る人や運動などで靴下がひどく汚れる人など、特定の汚れが気になる人は持っておくと便利。

 

一人暮らしなら、どんな洗剤を揃えておいたらいい?

日常の洗濯で使用する弱アルカリ性洗剤もしくは中性洗剤が必要です。「洗浄力がある」「ニオイ対策」「時短」「節約」「手間を省く」「部分洗い」など、自分が洗濯洗剤にどんなことを求めるのかによって選びましょう。

次のようなポイントに着目してみるのがおすすめです。

・洗浄力がある … 弱アルカリ性・粉末
・ニオイ対策 … 漂白剤・柔軟剤・酵素・部屋干し用・強力消臭
・時短 … 液体洗剤・ジェルボール・スピードコース・スピードコース・すすぎ1回
・節約 … 粉末洗剤(値段が安い)・スピードコース(節電・節水)・すすぎ1回(節水)
・手間を省く … 漂白剤入り・柔軟剤入り・ジェルボール
・部分洗い … 液体洗剤・部分洗い用洗剤

なお、衣類の素材に合わせてていねいに洗いたいという人は、できるだけシンプルな成分のものを選び、必要に応じて漂白剤や柔軟剤を自分で加える方がいいでしょう。また、セーターやダウンジャケットなどおしゃれ着洗いも自分でやりたい人は、おしゃれ着洗い用の中性洗剤も用意しましょう。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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