ご自邸を建てることを決めてから約1年ほどの土地探しの結果、近隣に繁る樹木の緑が間近に迫る約22坪の角地に出合いました。決して広くはない敷地を目一杯広く使うために建築家が提案したのが、鉄骨造による多角形のユニークな外観をもつ家でした。
結晶のような形をした銀色の家
北側と西側の2つの道に面した角地に建つ。背後にお寺の樹木の緑が見える。 |
外壁はガルバリウム鋼板ヨコ葺き。手前は車1台分の駐車スペースになっている。 |
南西側の外観。LDKに光を取り込むバルコニーの開口が見える。その下は洗面室の窓。 |
緩いスロープのある玄関アプローチ。腰掛けられる高さのコンクリートの基礎が張り出している。 写真は全て鳥村鋼一 |
私鉄の最寄りの駅から10分ほど行った低層の戸建て住宅が建ち並ぶ住宅地。ここに銀色の多角形の家があります。このTさんのご自邸は正面が北側で4m幅の道路に面し、西側に近隣のお寺に続く路地に面した角地に建っています。
銀色のガリバリウム鋼板で葺かれた外壁と傾いた壁が、建築家の設計による家であることを、道行く人にさりげなく伝えています。この傾いた壁は、斜線規制等の法規制をクリアしながら、室内に最大の空間を確保するために採用されたデザインなのです。
内部はスキップフロアにより、各部屋が半階ずつ上下しながら繋がっています。