ブラックウォーター
ネグロ川(南米)や東南アジアのジャングルを流れる一部の川に見られる、黒っぽくく染まった水のこと。実際には、黒というよりも茶濁り。
堆積した植物が長年かけて分解された結果、溶け出したフミン酸やタンニン酸などの有機酸によって色づいている。
それらの酸性物質の働きで、強い酸性、低硬度を示す。また抗菌作用があり、病原菌の発生を抑制している。その他にも魚を落ち着かせる、体色を揚げる効果などもある。
南米のアピストの仲間、東南アジアの一部のアナバスの仲間などが、ブラックウォーターの住人として有名だ。それらの魚の飼育が難しいのは、環境への適応範囲が狭く、飼育下でもそういった環境を再現させなければならないためだ。
水槽では、ピートモスや、ある植物の果実や枯葉を導入することで、似たような環境を再現することができる。