「大学での学問を通じて何を身につけたいか」を考えることが第一歩

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進路選択では、お子さんの興味・関心を重視した学部・学科選びが重要。そのためには、大学で学ぶ学問を知ることが欠かせない。

大学で行われている学問研究は、いずれも私たちの生活と密接なかかわりがあり、その研究成果は産業やビジネス、技術開発、教育、医療・福祉など、社会のさまざまな分野の基礎をなしています。そこで進路選びにあたっては、これから受験に望む本人が大学での学問を通じて何を身につけたいか、将来社会のどの分野で世の中に貢献したいのかを考えることが第一歩といえます。

たとえば将来就きたい仕事、進みたい分野と関連が深い大学の学問(学部・学科)について調べることで、「憧れの職業に必要な資格を取得するため」「興味のある分野の専門知識を得るため」など、大学での目標が明確化され、進路選択の照準がしっかり定まります。

ただ、現時点ではまだ具体的には考えられないというお子さんも多いと思います。その場合には、今熱中していることや興味を持っていること、あるいは将来の漠然とした夢などから、「大学で学びたいこと」を考えてみるようアドバイスしましょう。

多様化が進む大学の学部・学科。名前で判断せず学問内容をよく調べて

大学で学べる学問研究のジャンルは、文科系(主に人文科学・社会科学)、理科系(主に自然科学)の幅広い領域にまたがっており、研究対象や手法の違いによって大きく10の系統に分けられます。

文科系には、人間が築いた文化を研究する「人文科学系統」、私たちの社会について研究する「社会科学系統」があります。理科系には、自然現象を探求し原理や法則を見極める「理学」のほか、科学の知識を応用して社会に役立てる「工学」「農学」「医療・保健」の各系統が含まれます。さらに、人文・社会・自然科学の研究手法を融合して研究にあたる「家政」「教育」「芸術」「総合・学際」という系統もあります。

学問研究の世界は、社会の変化に伴って常に変貌しており、複数の学問の方法を駆使した新しい学際ジャンル(人間科学、環境学など)が次々に登場しています。また、新たな科学のテーマ(IOT、ビッグデータ活用など)や社会の課題(グローバル化対応、観光など)に取り組む問題解決型の学問も注目を集めています。

大学の学部・学科名は、学問の名称を冠したものが一般的ですが、名前が同じでも大学によって学ぶ内容はかなり異なります。また、学問研究の発展を反映してネーミングも多様化しており、学部・学科名だけでは判断しづらくなっています。進学情報サイトなどでどの学問系統に属しているのかを調べたり、大学のWebサイトで、学部・学科ごとの教育内容をよく確認したりすることをお勧めします。

複数大学のサイトを比較検討。先輩としてのアドバイスも大切

学問の内容を知るには、進学情報サイトの大学情報や、各大学の公式Webサイトを調べるのが便利です。お子さんの興味ある学問分野や、希望の職業と関連する分野について調べてみるように促しましょう。同じ学部に設置された学科のサイトをひと通り調べることで、学問どうしの関連性がわかり、学問分野への理解も深まります。文系・理系にこだわるのは禁物。先入観抜きでいろいろな分野を眺めてみることで視野も広がるはずです。

Webサイトの情報は、複数の大学で比較検討するのが有効です。学問内容に加えて、各大学がどんな人材を育てたいのか(教育理念)、それをどう実現するか(教育体制やカリキュラム)、さらに学部・学科に所属する教員の布陣、卒業後の進路状況など、なるべく多くのポイントを比較してみましょう。

高校生の段階ではまだ人生経験が短いため、さまざまな情報に触れても理解の度合いが浅くなったり、勘違いしたりすることもあります。そこでお子さんがわからないところがあればフォローする、間違っていれば訂正するなど保護者のサポートも重要です。大学進学から卒業、就職、そして社会人生活まで、ご自身の経験を振り返り、人生の先輩としてさりげなく助言できるように準備しておくとよいでしょう。

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