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お金持ちになれる人は心の健康に気を付ける

成果を出すには、研ぎ澄まされた集中力や判断力が必要です。そしてそのためには、健康である必要があります。

午堂 登紀雄

執筆者:午堂 登紀雄

ニューリッチへの道ガイド

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メンタルヘルス、心の健康が重要な理由とは

成果を出すには、研ぎ澄まされた集中力や判断力が必要です。そしてそのためには、健康である必要があります。

そして健康法というと、食事や運動に焦点が当てられがちですが、それだけでは健康は維持できません。私の経験からも免疫力や体調は、メンタルと密接に関わっていると考えられるからです。

たとえば炎上した芸能人や政治家が、寝込んで取材に応じられないという話はよく聞くでしょう。失恋や婚約破棄で入院するという人の話も聞きます。

こういったことから強いストレスが長期間続くと、免疫力が低下するなど、病気になりやすいとはいえないでしょうか。いくら食べ物や運動を試みても、心が不健康であれば、身体も不健康となるということ。私たちの栄養分はほぼ足りているわけですから、だからこそ食事以上に注目したいのが「メンタルヘルス」つまり心の健康です。

病は気から

たとえば私の知人の経営者の話ですが、肉が大好きで、50代前半を迎えても週に3回は分厚いステーキを食べ、同時に赤ワインのフルボトルを1本開けるほどの酒飲みです。その生活はもう20年近く続いているらしいのですが、彼は健康そのもので毎年の健康診断でもまったく異常はないそうです。

知人から聞いた話ですが、彼の曾祖母は当時93歳。毎日タバコを1箱以上吸っているにもかかわらず、病気もしたことがないし、カゼすらひかないそうです。70年以上もタバコを吸っているそうなので、きっと肺は真っ黒なのではないかと想像するのですが、がん検診でも異常なしということです。

彼らは例外なのでしょうか。前者は経営者、後者は地元で意地悪婆さんとして有名で、家族の誰も頭が上がらないゴッドマザーということです。

おそらく彼らは過剰なストレスを感じなかったために、はたからは不摂生な生活習慣に見えても、健康を維持できているのではないか、と私は考えています。昔から言われる「病は気から」という言葉がありますが、これはかなり真実に近いと言えます。たとえば仕事でも、ノリに乗っているときというのは、多少睡眠不足でも、不摂生をしているのに、カゼ一つひかないという経験をした人は少なくないと思います。気力が充実しているときというのは、免疫力が高まっているからでしょう。

逆に、大きなプロジェクトやイベントが終わったとたんに体調を崩して会社を休む人を、私もサラリーマン時代に何人か見たことがあります。
これもおそらく、張り詰めた緊張で免疫力を保っていられたものの、緊張の糸が切れ、免疫力が急速に低下して体調を崩したのではないか。

ストレスとどうつきあうかが、健康維持に影響を与え、結果としてパフォーマンス、そして成果につながることも多いでしょう。ならば、ストレスへのよりよい対処法を追及するのは大きな価値があると言えるでしょう。

自由を獲得する姿勢が重要

起業家や創業経営者はいつまでも元気で若々しい理由のひとつはやはり、ハードワークも人間関係も、いずれも「悪い」ストレスにならない(しない)からです。ではなぜ悪いストレスにならないのか。いくつか理由があると思いますが、主には好きなこと・得意なことを仕事にしている点、自分が生み出した商品・サービスを世に問うことで自己実現ができている点、自由裁量権が大きい点が影響していると考えられます。

好きなこと・得意なことをしていれば、苦労を苦労とは思わず熱中できます。これはショッピングや趣味の釣りを一日中やっていたとしても、「努力した」とか「つらい」などと思わないように、趣味と仕事が同一線上にあれば、何時間没頭しても、悪いストレスを感じることはありません。

次に自己実現ですが、自分を表現して認めてもらえることは、自尊心が満たされ、自分に自信が持てるようになります。

芸能人が若々しいのもこれに近いと思いますが、ただ「多くの人から注目され見られている」からというだけではなく、自分をアウトプットできているため、ストレスが内にこもらないのではないでしょうか。これはサラリーマンでも同じで、たとえばブログや勉強会、セミナーなどを主宰して自分の考えを発表できる場を持っている人は、とても生き生きとした人が多い印象があります。

最後の自由裁量権は、文字通り自分で決められることですが、人は自分の思うとおりに動けないとき、大きなストレスを感じます。中間管理職が過剰なストレスをため込みやすく、メタボや高血圧などの疾病が増えるのもここにある可能性があります。決裁権は大きくないにもかかわらず、部下からの突き上げに上司からのプレッシャーという、八方ふさがりになりやすいからです。

総合すると「ワガママに働く」ことがストレスを減らし免疫力の維持になるわけですが、もちろんすべて完璧な職場も仕事もありません。あとは程度問題で、いかに得意で好きな仕事にありつけるか、自分のアイデアや考え方を発信できる場をつくるか、自由に判断できる権限を手に入れるかです。

これには起業が最適ですが、それ以外にサラリーマンが健康でいるためには、なるべく自分で決められ、自分の判断で動ける環境を手に入れることです。たとえば権限。権限があれば、自由裁量権が広がり、仕事が面白くなります。

自分の戦略や描いたイメージを部下に伝え、組織を動かすことができます。確かに上に行けば行くほどプレッシャーが増えることになりますが、「自分で決断できる」環境、成果に応じて報酬が増える環境は、そのプレッシャー以上にやる気を生む(ことが多い)からです。

いずれせよそうやってストレスが悪いストレスにならなければ、純粋に仕事に打ち込めつつ、健康が維持され、パフォーマンスを発揮やすくなるのではないでしょうか。


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参考文献:「資産5億円を築いた私の お金が増える健康習慣」(アスペクト)
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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