出費の少ない月には、固定費を見直すと節約効果大!
6月は大きなイベントや祝日がなく、臨時の出費が少ない傾向にあります。そのため、普段どのくらいのお金を使っているか、特に毎月必ず出ていく「固定費」を知る良いタイミングといえるでしょう。
固定費には、「家賃」「通信費」「保険料」「自動車関連費用」などがあります。これらは継続して支払うため、一度見直すと節約効果も大きいのです。
ところで、皆さんは普段どのようなことにお金を使っているのでしょうか?総務省が発表した2015年の34歳以下の単身世帯の消費支出の割合をみてみましょう。
2015年の家計調査 勤労世帯 34歳以下
34歳以下の人の消費支出は、およそ月に16万8160円。このうち、27%を食費、17%を住居費が占めていますね。携帯電話・スマートフォンなどの通信費が4%、水道光熱費と同じくらいの割合を占めるほど負担になっています。
では、簡単に固定費を見直していきましょう!
料金プランは過度期をむかえている?
~水道光熱費~今年の4月に電力が自由化され(来年2017年の4月には都市ガスが自由化される予定)、各社が料金プランを打ち出しています。印象としては、インターネットのプロバイダー、通信大手各社、都市ガスなどとの「セットプラン」が割安になっているものが多いように思います。時間帯によって、電気料金が変わるものも。昼間家にいないのであれば、夜の電気料金が安くなるプランなどが良いでしょう。自分の生活に合わせてプランを見直してみてはいかかでしょうか?
比較サイトが便利です。エネチェンジ http://enechange.jp/
また、家庭電力の1/3は照明器具だといわれています。照明器具をLEDなどの省エネタイプのものに変更すれば、電気代そのものが安くなります。
~通信費~
今年の6月から通信大手3社は新しい料金プランを出していますが、実際のところそれ程おトク感のあるプランはなく、データ通信料が少ない人に対して300~500円程度の値下げが行われている、といったところでしょうか。その一方で、どんどん値段が下がっていくのがいわゆる「格安スマホ」。最近では「DMMmobile」が月額440円の格安スマホを発売しました。これは、1GBのデータ通信料で440円というタイプのもの。スマートフォンユーザーの約半分は3GB以内の通信料だと言われていますが、通話プランでも3GBで1500円と、大手と比べてかなり安くなっています。こちらも一度見直しをしてみましょう。
~保険料~
保険は万が一のときの大切な保障ですが、必要以上に保険に加入していると、それだけ保険料を多く支払わなくてはなりません。保障というものは手厚ければ手厚いほど良いわけではありません。手厚い保険はそれなりに保険料を支払っているからです。ポイントは「誰」が「どれくらい」「いつまで」困らないためなのかを考えること。たとえば、家庭をもつ方が死亡保険に加入することを考える場合ですと...
「誰が」→配偶者 もしくは 子ども
「どれだけ」→生活費
「いつまで」→子どもの大学卒業まで
といった具合に考えましょう。独身の人に死亡保険はいらないですよね。
独身で一人暮らしの方は手取りの10%、実家暮らしの方は家賃や生活費がかからないとして手取りの30%は貯蓄へ回したいところです(前回の1000万円貯金を目指すマネープランをご参照ください)。固定費を見直して余計な出費がなくなれば、これらの目標をより達成しやすくなります。
図表データ制作/瀧 健