交通費を工夫して、足をのばしてみませんか?
貯蓄中の方に話を聞くと、「休日も、お金がかかるので通勤定期券以外の範囲には行きません!」という方がよくいらっしゃいます。でも、家と会社の間だけで行動範囲が狭められていたら、もったいないですよね。そこで今回は、交通費をオトクに利用できる方法を3つ紹介します。お出かけに、ぜひ役立ててみてください。
1. 東京メトロの「24時間券」なら、600円で24時間乗り放題
『東京メトロ』を利用する方にチェックしていただきたいのが、24時間券です。購入して改札機を通ってから24時間使え、活用度大!なのです。1日丸々使うというのはもちろん、24時間以内であれば2日に分けて使ってもOK。例えば、土曜日のお昼12時から夜まで使い、さらに翌日の日曜日の朝からお昼12時前まで使うこともできます。これが、たったの600円です。
しかも、24時間以内に最後の改札機を通って電車に乗ればOKなので、電車を降りて改札機を出るときに、利用時から24時間を過ぎていても大丈夫です。
例えば、
●土曜日の午後に、新宿→銀座→浅草→六本木→新宿
●日曜日の午前中に、新宿→日本橋→新宿
というルートで東京メトロだけを利用したとすると、交通系IC(SuicaやPASMO)を普通に使うと1170円ですが、「東京メトロ24時間券」なら600円です。
当日券は、駅の券売機で買えます。交通系ICの残高を心配することなく、気持ちのおもむくままに出かけたいときにもいいですね。
ただし、この券で利用できるのは、東京メトロのみ。都営新宿線や都営浅草線、都営三田線、都営大江戸線など、都営地下鉄線には使えません。都営も東京メトロも乗りたい場合は、「東京メトロ・都営地下鉄共通一日乗車券」が1000円で販売されています。こちらは24時間使えるのではなく、その日1日使えるタイプです。
2. 『東京メトロ』の回数券を買う
東京メトロに時々乗るという方は、回数券を利用するのも手です。回数券は3種類あり、「普通(いつでも使える)」「時差(平日10~16時まで。土・休日は終日)」「土・休日」の3つ。10枚分のお値段で、それぞれ11枚、12枚、14枚の回数券を買えます。東京メトロの回数券が、私鉄などの回数券と違う点は、“乗り越し精算”をする際に、オトクに利用できる点です。
私鉄などの回数券は、回数券の区間を超えて乗った場合、超えた分は初乗り料金として計算されます。ところが、東京メトロの回数券は差額分の支払いだけでOK。例えば、170円区間の回数券を使い、200円区間に乗った場合。200円と170円の差額の30円を乗り越し精算で支払えばいいのです。
回数券をお財布に入れておき、ご家族や恋人と一緒に使ってもいいですね。ただし、有効期限が3カ月間なので、使いきれるように気をつけましょう。
3. 「京葉線乗り継ぎ」を東京駅でしない
これは、ちょっと番外編。お金というよりも、歩く時間と距離をセーブする方法です。山手線や京浜東北線などから、京葉線へ乗り継ぎをするときに、東京駅を使う方も多いのではないでしょうか。「同じ東京駅のはずだけど、結構な距離を歩くなあ……」と思っている方におすすめしたいのが、有楽町駅で乗り換えることです。
有楽町駅から京葉線の東京駅までは、実は徒歩数分と近い距離です(東京国際フォーラムの下を通るルートなどがあります)。ただし、改札で普通に降りてしまうと、次の改札を通るときに、初乗りの料金がかかってしまうので注意。
有楽町駅の京橋口改札を出る前に(Suicaを改札機にタッチする前に)、駅員さんに「京葉線の東京駅へ乗り換えたいのですが(または、山手線・京浜東北線の有楽町駅へ乗り換えたいのですが)」と伝えて、専用の乗り換え用紙をもらいましょう。
その用紙を持って、京葉線の東京駅(八重洲口または丸ノ内口)の改札を通る前に提示すれば、初乗り料金がかからずに、そのままJRを利用しつづけた料金になります。
ただし最近は、旅行者の問い合わせなどで、駅員さんがいる窓口が混雑している場合も多々あります。時間や気持ちにしっかり余裕を持っておくことをおすすめします。
以上、交通費をちょっとオトクにする方法についてお伝えしました。ちょっとしたお出かけに、ぜひ役立ててみてくださいね。
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