松本隆一の値引き生情報「発売直後のハイブリッド車を大幅値引き」
雑誌「月刊自家用車」で私が担当する「松本隆一の値引き生情報」に寄せられた読者からの値引き体験談をお届けするこの連載。今回はオデッセイ・ハイブリッド(ホンダ)の値引きを狙う千葉県在住の47歳会社員・X氏からのレポート。対抗候補となるのはアルファード(トヨタ)、ヴェルファイア(トヨタ)です。
オデッセイのガソリン車は大幅な値引きを出していますが、HVはかなり渋い。攻略の秘訣は経営資本の異なるホンダ同士の争いにもち込むこと。他社では大盤振る舞い中のアルファード/ヴェルファイアの“ 買い得感”を強調して攻めると効果的。また、現行エスティマでは反応は鈍いが、6月のビッグマイナー後の新型は大いに有効です。
では、X氏からのレポートをどうぞ!
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悪魔の囁きに負けたけど値引き交渉は大勝利!
現在の愛車はオデッセイ・アブソルートEX。以前から付き合いのある、ホンダの正規ディーラーから1年ほど前に購入したもの。すなわち、現行モデルのオデッセイで、まだ新車といってもいいクルマです。ここで、時計を1年前に戻してみましょう。当時の愛車もオデッセイ。10年落ちなので、そろそろ買い替え時期がきていましたが、「次はオデッセイ・ハイブリッドにしたい!」と思っていました。しかし、噂は聞こえてくるけれど、なかなか発売されません。ホンダに訊ねても「う~ん、いずれ出るとは思いますが……」とはっきりしません。
そうこうしているうちに、オデッセイの5回目の車検が近づいてきました。
そこで、なじみのセールスさんに車検費用の見積もりを出してもらうと、悪魔の囁きが聞こえてきました(笑)。
セールス担当「Xさん、現行のオデッセイに買い替えませんか? 在庫車なら50万円引きしますよ」
もっとも、そこはそれ、『月刊自家用車』の愛読者なので、簡単には決めません。「これはスタートの数字」とみて、値引き交渉を開始。すると「車両本体と付属品18万4321円から合計60万円引き!」が飛び出しました。正直、ハイブリッドに未練はあったのですが、ここまで安く買えるとなると、一気に気持ちは傾いてしまいました。
ついにもう待ってられない!とあきらめて、ガソリン車のアブソルートEXを購入してしまったわけです。ちなみに、このときの経緯をレポートにして送ったところ、「私もX氏」に見事に採用、さらにネビKINGの称号までいただきました。
そして1年後、オデッセイの12か月定期点検の時期がきたので、ホンダに出向きました。すでにハイブリッドの登場は知っていましたが、正直、買い替えは考えていません。ところが、ここでまた悪魔の囁きが……(笑)。
セールス担当「Xさん、ハイブリッドに試乗してみませんか?」
X氏「ほんと、試乗だけだよ」
軽い気持ちで試乗。ところが、思いのほか乗り心地がいい! 走りっぷりも軽快! やっぱり我慢して待てば良かった……と後悔することしきりです。
営業所に戻ると、
セールス担当「Xさん、どうですか?」
X氏「素晴らしいですね」
セールス担当「思い切って買い替えませんか? 発売直後の新型ですが、値引き、頑張りますよ。下取りも今なら高値で取ります!」
またまた悪魔の囁き。悲しいかな、あらがうことができません(笑)。
とはいっても、今回も『月刊自家用車』で習い覚えたノウハウとテクニックを駆使して、商談しました。
最終結果は、車両本体から35万円引き、付属品7万188円から2万5110円引きの合計37万5110円引き!
これまで乗ってきたオデッセイの下取り額は「通常は250万円です」とのこと。しかし、交渉を進めると、269万円までアップしてくれました。しかし、ここでも『月刊自家用車』の教えに従って、複数の買い取り専門店に査定してもらいました。すると、最高額は277万円となったため、下取りには出さないで売却しました。
まさか、発売直後のハイブリッドがここまで安く買えるとは思ってもみませんでした。
セールス担当「Xさんが1年前に『ハイブリッドに乗りたい』とおっしゃっていたのを覚えていました。どうしても乗っていただきたくて、通常では絶対に出せない数字を提示しました」
この人、いつも親身になって一所懸命に頑張ってくれます。彼の後押しがなかったら、とても買い替えられませんでした。嫁さんからは「たった1年で買い替えるなんて……」と、あきれられていますが(笑)。
担当営業さんとは今回で3台目の購入になります。いつも親身に話を聞いて希望を聞き入れてくれ本当に気持ちの良い商談でした。今から納車が楽しみです。
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松本隆一の値引き採点 評価は5点満点で「5」
ということで、X氏からのレポートをお届けしましたが、私の値引き採点は5点満点で「5」。買い得感はめちゃめちゃ高い、ウルトラC!です。- 車両本体価格 431万9600円
- トータル値引き 37.5万円(8%税込み)
- 値引き率8.6%
発売直後のオデッセイHVから37.5万円引きなら、文句なしの特上クラスです。また、下取り車の277万円も破格でした。購入当時の車両本体価格は392万5028円なので、まともに査定すると35~40%ダウンの235~255万円というところです。
さらに値引きについて知りたい方は「月刊自家用車アーカイブスforカーコン・マーケット」もチェック!
■こちらのコンテンツは「月刊自家用車」2016年5月号(内外出版社)内の記事を転載・一部改変したものです。
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