年齢別の平均給与額をチェック!

興味はあるけど、なかなか知ることができないのが他人のお給料事情。業種や会社が違うと他の人がどれくらいの給料をもらっているのかが気になります。そこで、年齢別の平均給与額を厚生労働省が調査した「平成30年 賃金構造基本統計調査」(2019年最新調査結果)をもとにみてみましょう。同年代でも、性別や雇用形態、学歴、業種などによってどのように変わるのでしょうか?
 

全年齢の平均給与額は約30万円・ピークは50~54歳で37万3800円

年齢・男女別の平均賃金(残業代などは含まない所定内給与)。男女で賃金の増え方が違う(単位:千円) 出典:厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査(全国)」

年齢・男女別の平均賃金(残業代などは含まない所定内給与)。男女で賃金の増え方が違う(単位:千円) 出典:厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査(全国)」


上の表は、年齢、男女別の平均給与(月額)の表です。この調査での給与は、所定内給与で時間外手当や休日出勤手当などは含まれていません。全体の平均は30万6200円。男性は33万7600円、女性24万7500円となっています。男性が女性より10万円近くも上回っています。

年齢別にみてみると、給与額のピークは50~54歳で37万3800円。20代は20万円台前半(20~24歳 20万9700円、25~29歳 24万300円)ではじまり、30代になり20万円台後半から30万円台に(30~34歳27万3500円、35~39歳 30万1700円)、40代で35万円前後になり(40~44歳 32万7400円、45~49歳35万2400円)、50~54歳が一番高額となっています。その後は55~59歳は37万300円と微減しますが、60歳代になるとぐっと減り20万円台後半(60~64歳27万8400円、65~69歳24万5300円)となっています。
 

男女別給与額・ピーク時の50~54歳で1.6倍ほどの開きがある

男女別に給与のピークを見ると、男性女性とも50~54歳ですが、女性の27万600円に対し、男性は42万6000円。なんと、15万円ほどの差で、1.6倍ほどの開きがあります。賃金カーブをみると、男性は50歳代前半に向かって上昇しているのに対して、女性はほぼ変わらずといったところです。
 

学歴別給与額・年齢が上がるにつれ学歴による賃金差が顕著に

学歴・年齢別の平均賃金(残業代などは含まない所定内給与)。学歴が高いほど賃金は高く、上昇額も高くなっている(単位:千円) 出典:厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査(全国)」

学歴・年齢別の平均賃金(残業代などは含まない所定内給与)。学歴が高いほど賃金は高く、上昇額も高くなっている(単位:千円) 出典:厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査(全国)」


上の表は学歴別の平均賃金です。大学・大学院卒は、20歳代20万円台、30歳代30万円台、40歳代40万円台、50歳代50万円台と見事に50歳代までは年齢に比例して給料が右肩上がりになっています。60代前半になると37万円程度になりますが、平均と比べてもかなり高い水準であることがわかります。

高専・短大卒は50~54歳がピークとなる大学・大学院卒と同じ形の賃金カーブとなっています。高校卒は55~59歳が50~54歳を少しだけ上回っています。学歴に関わらず、ほぼ50~54歳が賃金のピークといえるでしょう。ピーク時の賃金は、大学・大学院卒は51万3200円に対して、高専・短大卒33万500円、高校卒31万800円と20万円前後も差が出ています。20歳代では賃金差は2~3万円程度でした。年齢があがるほど、学歴による賃金差がでてきています。
 

雇用別給与額・正社員と非正社員で50~54歳時に約2倍の差

雇用形態・年齢別の平均賃金(残業代などは含まない所定内給与)。正社員とそれ以外の賃金差は平均で11万円ほどある(単位:千円) 出典:厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査(全国)」

雇用形態・年齢別の平均賃金(残業代などは含まない所定内給与)。正社員とそれ以外の賃金差は平均で11万円ほどある(単位:千円) 出典:厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査(全国)」


上の表は、雇用形態(正社員と正社員以外)別の平均賃金です。全体では正社員32万3900円、正社員以外20万9400円。賃金差は11万4500円にもなっています。特に差が大きいのが、男性の50~54歳。正社員43万9900円、正社員以外23万7200円と、賃金差は20万2700円。雇用形態でも大きな差がでています。

男女、学歴、雇用形態別の平均賃金でした。次に業種別の給与事情をご紹介します。

 

業種別給与額・全年齢平均トップは「電気・ガス」の41万7500円

産業・年齢別の平均賃金(残業代などは含まない所定内給与)。産業によって年齢別の平均賃金は大きく変わる(単位:千円)出典:厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査(全国)」

産業・年齢別の平均賃金(残業代などは含まない所定内給与)。産業によって年齢別の平均賃金は大きく変わる(単位:千円)出典:厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査(全国)」


上の表は、業種・年齢別の平均賃金です。その業種ごとに一番賃金が高いところに色を付けています。

全年齢で平均賃金が一番高かったのが電気・ガス・熱供給・水道業で41万7500円。続いて、学術研究・専門・技術サービス業38万3600円、教育・学習支援38万1500円、情報通信37万7500円、金融・保険37万1200円となっています。対して、宿泊・飲食サービスは24万5300円、サービス業(他に分類されないもの)は25万5600円と25万円前後の業種もあり、業種差は15万円以上ある場合もあります。
 

賃金ピークも「電気・ガス」がトップ・50~54歳で57万8100円

業種と年齢別で一番高額だったのが、電気・ガス・熱供給・水道業の50~54歳で57万8100円。対して、賃金ピークが一番低額だったのが宿泊・飲食サービスの45~49歳で28万3900円。2倍近くの賃金差がでています。

いずれの業種も、20~24歳の時は20万円前後と差は大きくなかったのが、50歳代になると2倍もの差がでています。
 

「情報通信」「学術研究」「教育・学習支援」も55~59歳で賃金ピーク50万円越えに

電気・ガス・熱供給・水道業以外でも、賃金ピークが50万円を超えている業種があります。情報通信は55~59歳51万5300円、学術研究は55~59歳51万1200円、教育・学習支援55~59歳50万100円となっています。これらの業種は全年齢平均でも高額となっていました。50歳前後でどれくらいの給与になるかが、全年齢平均の金額を大きく変えているようです。

60歳以降の給料で目立つのが、教育・学習支援。他の業種は軒並み賃金ダウンをしていますが、教育・学習支援はあまり金額が下がっていません。50歳代とほぼ同レベルの40万円台後半を維持しています。

業種によって、給料の上がり方下がり方は違っています。また、金額そのものも大きな差が出ているところもあります。この金額は残業代などが含まれていない数字ですが、ご自身の給与と比べて、これからの賃金を予想してみてはいかがでしょうか?

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