2016年夏のボーナスはいくらもらえる?
夏の日差しが感じられるようになると、気になりだすのが夏のボーナス。年に2回のご褒美ですが、今年2016年夏のボーナスの動向はどのようになっているのでしょうか?民間企業 前年比0.5%アップ
サラリーマンにとってボーナスはご褒美のようなもの。2016年夏のボーナス事情はどうなる?
製造業などでは業績悪化のところも出てきておりボーナスの結果が懸念されるところですが、春闘のベースアップも良い回答が得られています。ボーナスも同じペースで良い結果が出るのではとの見方です。
非製造、中小企業も好調
製造業の平均は49万8332円で前年比0.7%アップ、非製造業では32万5618円 前年比0.4%アップとの予測です。今年は製造業の前年比が低くなっています。ここ数年は製造業が好調で、非製造業は製造業に比べて低調でしたが(2015年同調査の前年比では、製造業5.7%アップ、非製造業0.7%アップ)、今年の差は縮小されています。企業規模別にみると、大企業、中小企業ともに増加が見込まれるとのこと。2015年夏ボーナスでは大企業は前年比アップでしたが、中小企業はあまり良い結果ではありませんでした。2016年の春闘の賃上げ率でも中小企業は好回答となっています。中小企業が好調であれば全体の底上げが期待できます。
大企業は81万円超えなるか?
大企業のボーナス事情を予測してみましょう。日本経済新聞が調査した2015年夏のボーナス調査(最終集計)では、全産業の平均支給額は80万5858円でした。この調査は上場企業などを中心とした大企業が対象です。2016年は2015年より0.5%アップと仮定すると80万9887円。81万円超えとなるかもしれません。
次に産業別の動向や公務員の2016夏のボーナス事情をご紹介します。
産業別支給月数 製造業トップで2.70月
ボーナスは会社や業種、業績、景気などによって大きく変わる。ボーナス事情には敏感でいたい
ボーナスの支給額は、「所定内給与」に一定の「支給月数」をかけて算出されます。この所定内給与の平均は、2016年春闘のベースアップでわずかながら伸びました。また、支給月数も少しはあがると予測されています。
産業全体の支給月数は2.51か月で前年より0.14月伸びています(1人当たり平均、加重平均)。産業別で一番月数が多かったのが製造業。2.70か月と前年プラス0.07月の伸びとなっています。続いて、交通運輸2.67か月(プラス0.07月)と軒並み前年よりは伸びています。
前年より下げているは商業流通。この産業だけは下げていて、2015年は2.33月だったのが2016年は1.73月でマイナス0.6月と大きく下げています。また支給月数が2か月に満たないのは、この商業流通とサービス・ホテルの1.73か月(前年比0.08月プラス)。非製造業で消費者向けサービスが不調のようです。
国家公務員 平均63万4800円
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの調査「2016年夏のボーナス見通しによると、国家公務員(管理職および非常勤を除く一般行政職)の2016年の夏ボーナスは4年連続で増加となり、平均支給額は63万4800円とのこと。前年比2.4%アップと民間よりも伸び率が高い結果となりそうです。これは、人事院勧告による基本給の引き上げやボーナス支給月数の増加(+0.1月)が理由とのこと。また地方公務員も国家公務員に連動する地方自治体が多いため、同様に支給額が増える見込みです。
2016年夏ボーナスの動向をご紹介しました。円高などの影響で業績が悪化している企業もあるようですが、2016年の夏ボーナスもとりあえずは好調のようです。今冬以降のボーナス事情は不透明ですから、この夏のボーナスは貯め時かもしれません。
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