モノが混在して把握しにくい場所から片付ける
両親と弟さんと暮らすY.Mさん。「家全体の収納を見直したいのですが、どこから手を付けて、どんなしまい方をしたらいいのでしょうか?収納スペースを有効利用して、見える場所にモノを置きたくないと思っています」とのことです。3部屋ある寝室はそれぞれにクローゼットが備わっていて、廊下に面した所には物入れがある
床から天井まで使える廊下収納(左)。BedRoom2にあるトールキャビネット家具にはフラワー資材が入っている(右)
フラワー資材がリビングボードとBedRoom3の室内にもある
そこで片付け作業の第一ステップは、モノが混在していて把握しづらい廊下収納から手掛けることにしました。そしてあちこちに分散しているフラワー資材を集めて、廊下収納にしまうという計画でスタートします。
手順その1:廊下収納から取り出す作業
片付ける手順その1は、出せるモノを収納の中から取り出すことからスタート。廊下収納から外に出したモノは、別の収納場所へと移動することになるので、事前に準備した段ボール10箱を使って、アイテムと所有者で分けていきます。本や雑貨で10箱が満杯になったので、アルバムは取り出さず次の作業のときまで現状のままに
手順その2:廊下収納にフラワー資材を収める作業
廊下収納の棚からモノを取り出したので、次はそこにしまいたいと計画しているフラワー資材を収めていきます。資材は種類が多く、背の高いモノやデリケートな素材、壊れやすい器などがあるので、箱に入っていて収まりのいいモノから収納。背の高いモノのために、棚板の間隔を変えながら作業を進めます。空にした状態で、棚板を外して間隔を変えて収納作業を進める
本当は同じ場所にあるといいのに、家のあちこちに分散していると、使いたいモノを見つけるために探し回らなくてはなりません。こういった状況が起こるのはY.Mさん宅だけのことではありません。部屋の使いみちが変わったり、子どもが成長して部屋を使う人が変わったりしたときに、モノの移し替えをしていないという場合にも起こりがち。分散していて不便を感じたら、散らばっているモノを集めてきて、一つの場所にまとめて収納し直しましょう。
手順その3:キャビネットを別の部屋に移して違う用途で使う
廊下収納にフラワー資材が収まったので、リビングボード(A)の引き出し4段のうち2段が空いて、BedRoom2のキャビネット(B)はすべて空になりました。そこでそのキャビネットを利用して、アルバムや書類をしまうことになったので、Y.Mさんが使っているBedRoom2に移動させる作業を行います。一方、キャビネットがなくなったBedroom2には、本棚を新たに購入して本を収納することにしました。BedRoom2にあったキャビネットは、BedRoom3で使うことになったので場所を移動
フラワー資材をしまっていたキャビネットが空になったので、廊下収納にあったアルバムや書類をしまうことに
追加:玄関収納は家族の意向を尊重して少しだけ整理
主な作業を終えたことで、当初計画していたようにフラワー資材が1ヶ所に収納することができて、キャビネットの置き場所と使いみちも思い通りに定まりました。片付け作業の目途が立つと、もうちょっとやっておきたいということが出てくるものです。そこで、気がかりになっているという玄関収納の中身も整理することにしました。一段ごとに収納するアイテムを決めたので、あとで中身を見直したくなったときに分かりやすい
玄関収納の中で種類が混ざり合っていたのがCD、DVD、ゲームソフトなので、プラケースを使って大まかに分類。数は減らしていないのですが、ケースに入れて並べ直すことで、棚板2段ぶんに収めることができました。空いたスペースには、別の場所にあったリュックを1段に並べたり、ラケットケースを上の段にしまったりするなど屋外用のアイテムを収納。玄関にあること使いやすくなりました。
家じゅうを片付けるとしても、いっぺんにあちらもこちらも手を付けるわけにはいきません。今回は、分散していたり混在した居たりする収納から、片付け始めています。続編では、宿題となっている本の収納、洋服とバッグ収納を解決します。