ミシュラン掲載ラーメン店の人気メニュー「ベジソバ」とは
ベジソバというメニューが女性に人気を博しています。味もさることながら野菜がたっぷり入っていることが人気の理由とか。野菜をたっぷり摂るためにはどうしたらいいのでしょうか。
ベジソバは、都内にある「ソラノイロ」というラーメン屋さんの一メニュー。ベジソバの「べジ」はベジタブル、すなわち野菜のこと。ベジソバはいわゆる「野菜ラーメン」のことです。
こちらのお店はミシュランに「ビブグルマン(星はつかないが5000円以下で食べられる調査員おすすめの店)」として掲載されたこともあるほど、味にも定評があります。もちろん、味のよさでお客様を呼んでいることは間違いありませんが、それに加えて「栄養価のよさ」を求めて、多くの女性が来店しているのだそうです。
野菜をたっぷり食べられるラーメンは女性の味方!
「野菜ラーメン」といってしまうと、特に珍しい感じはしないかもしれません。中華料理のお店であれば時々「野菜ラーメン」というメニューを見かけるところもあります。ところが、二郎系などもやしが山盛りになっているのがウリのお店もあるものの、一般的にラーメン屋さんで「野菜ラーメン」がメニューにあるところは少ないように思います。野菜をベジと言い換えているあたりはネーミングの勝利かもしれませんが、名前負けすることなくしっかりと野菜が摂れるメニューに仕上げたところが、女性客に支持される理由なのかもしれません。噂を聞いてお店に足を運ぶのもよいでしょうが、栄養価が偏りがちなラーメンで野菜をしっかり補うというのは、栄養士の目で見てもよい方法だと思います。せっかくなのでここは自宅でおいしいベジソバ作りにチャレンジしてみましょう!
野菜不足はラーメンで補える? 自宅でできるアレンジラーメン
帰りが遅くなってしまって、ラーメンでも茹でて食べよう……という日でも、「ベジソバ」の考え方を頭に置いておくのはとてもよいことだと思います。冷蔵庫の常備野菜を上手に活用して、自分だけのオリジナルベジソバを作ってみるのもよさそうです。簡単な方法としては、お気に入りの袋麺を用意して、麺を茹でる際に一緒に野菜も茹でてしまいます。コツとしては、ニンジンやゴボウなどは水を火にかけるところから入れて茹で始め、沸騰したら火の通りやすい長ねぎ(長ねぎは生でも食べられるので最後に入れてもOKです)や玉葱、もやしといった野菜を入れ、再度、沸騰したところへ麺を入れて規定の分数茹でると、野菜もちょうどいいくらいに火が通ると思います。好みによって野菜の茹で加減は調節して下さい。これに卵を落とせば、卵ラーメンの完成ですし、焼き豚が残っていれば少し食べ応えのある一杯になります。
もっと簡単に作りたい人や、自宅で食べるラーメンはカップ麺という人は、せめて千切りにした生野菜を3分待ったカップ麺の上に盛り付けるだけでもおいしくいただけて、栄養がとれます。
もし、ひと手間かけられるようであれば、麺の茹で汁以外の湯でスープを希釈して作るタイプの袋麺を用意して、野菜を茹でる際に肉を一緒に茹でます。別の鍋で麺を茹でてスープの入った丼に盛り付ければ、栄養たっぷりの肉野菜ラーメンも作ることができます。
インスタントの袋麺は、しょうゆ味、みそ味、塩味、とんこつ味などさまざまな味が売られています。麺も細麺・太麺など各社からいろいろなものが出ています。インスタントの袋麺を使っても、ほんの一手間で栄養が補えるさまざまなラーメンを楽しむことができます。
【応用編】 どんなインスタント食品にも野菜をプラス!
手軽に使えるインスタント食品類には、パパッと野菜を加えるだけで、おいしくアレンジできるものがたくさんあります。常備しているツナ缶に千切りキャベツを混ぜて、マヨネーズや塩コショウで味付けすると簡単にサラダができますし、味付けに自信がなかったり、出先で中食をする場合などはスーパーやコンビニで売られているサラダと千切りキャベツを混ぜると野菜のボリュームもアップする上にほどよく薄味になり食べやすくなります。また、インスタントのおみそ汁に乾燥わかめや乾燥したネギ類、麩などを入れてもおいしくなります。レトルトカレーを食べる場合も、ご飯やルーと一緒にお好みの野菜を一緒にレンジで加熱して添えるのもおすすめですし、パスタを茹でるときに野菜を一緒に茹でてレトルトのパスタソースで味付けをしてもおいしくいただけます。
手軽に食べられるインスタント食品には何となく罪悪感を感じる人もいると思います。しかし、疲れているときに最初から料理をするのは気が重いものです。帰宅時にコンビニ弁当を買ったり、手軽な牛丼のお店に寄るのであれば、結局、自分で少し手を加えるよりも高価ですし、不必要なものまで買ってしまうこともあると思います。こうなると、さらに罪悪感が増してしまうのではないでしょうか。
すべて自分で料理をすることは無理でも、「ちょっと手を加える」ことで、食生活を豊かにすることは十分可能です。「いつものラーメンにも野菜!」の考え方で、おいしく栄養を取りましょう。