子供の日常の「当たり前」は成長の証
「自己肯定感」は、「人生の幸福感を決めている」と言っても過言ではないくらい大切なものです
そのような日常に、取り立てて有り難さや、感謝をする事もなく過ごし、
子供が毎朝「おはよう」と言って起きてくること、
元気に「行ってきます」と登園、登校すること、
友達と楽しく遊ぶこと、
どれも取り立てて気に留めることもなく過ごしているのではないでしょうか……。
ですが、子供は生まれた時から、それらが出来ていたわけではありません。ひとつひとつが成長の証でもあり、頑張って努力している結果かもしれません。
子供に「もっと」を望む前に育てておくべきもの
子供がいつも通りの生活をしている事に感動もほめる事もなく、それどころか、「もっと勉強が出来るように」
「もっとスポーツが上達するように」
「もっと礼儀正しい子に」と
「もっと、もっと」を望む親も多いのではないでしょうか。
子供の可能性を信じ、もっと高い目標を目指すことは決して悪い事ではありません。能力が高ければ、将来の選択肢も広がるでしょう。
ですが、今の努力を認められず、更なる上を求められると子供は報われない気持ちになり、意欲を失くし、無気力になったり、親に反発心を抱くこともあるでしょう。
親は、子供に「もっと」を望む前に、必ず育まなければならないものがあります。それは子供が生きていくうえでの「心の根っこ」の部分を育てる事です。この心の根っこがしっかり育まれてこそ、勉強もスポーツも、礼儀正しさも伸びていくのです。
又壁にぶつかった時、想定外の困難に遭遇した時など、乗り切る力や生きていく力にもなってきます。ですので子供の健やかな成長には、この心の根っこを育むことが欠かせないのです。では「心の根っこ」とはどういうものなのでしょう。
心の根っこである「自己肯定感」で人生の幸福感が決まる
子供の心は先ず根っこの部分をしっかり育む事。親子でスキンシップを楽しむことも大切な根っこの栄養になります
この感覚が子供の心の中でどれだけしっかり張りめぐらせているかで、「人生の幸福感が決まる」と言っても過言ではないくらい大切なものです。
周りの者からは、恵まれた環境に見えても、本人は不平不満を持っている場合、反対に周囲からは、逆境に見えても、本人は自分の環境や置かれている状況を受け入れ、幸せを感じている場合もあります。
この違いはどこからくるのか突き詰めていくと、自己肯定感に辿りつくでしょう。ではその自己肯定感はどのように育めばよいのでしょうか。
子供の自己肯定感を育む大切な5つのポイント
ひとつひとつは小さな日常の関わりですが、毎日の積み重ねると、大きな違いになってきます。親が意識するポイントを5つあげましたので、今一度確認して下さい。■1、「当たり前」の行動を認めてほめる
いつもの「当たり前」の行動も、精一杯努力している結果かもしれません。普段からいい子ほど、「親に迷惑をかけてはいけない」「もっと頑張らないと」と、思っている事もあるでしょう。親はその事に気づき、認めてあげてください。
「いつもよく頑張っているね」「お母さん、とても助かるわ」と褒めたり、ねぎらいの言葉をかけてあげましょう。
■ポイント2、甘えていい時期には充分甘えさせる
※参照記事
■「子どもを自立させる甘えと、ダメにする甘やかし」
■ポイント3、スキンシップを意識して行う
手を繋いだり、抱っこをしたり、頭やほっぺを撫でてあげましょう。親子の絆が深まるだけでなく、オキシトシンという愛情ホルモンが分泌され、お互いを更に愛おしいと思うようになります。
■ポイント4、子供の感情を一旦は受け止める
悲しんだり、悔しがったりしていたら、注意や指導をする前に、一旦は子供の気持ちを受け止めてあげましょう。
「それくらいで泣いちゃダメ!」「あなたが悪いんでしょ!」と言わずに、「そう、悲しいね」「悔しいわね」と共感し、「どんなワタシ・ボクでもママは受け入れてくれる」と、子供が感じられるように言葉をかけましょう。
■ポイント5、「ありがとう」と子供に感謝の言葉を言う
何かを手伝ってくれた時、弟や妹に優しくしてくれた時など、忘れず「ありがとう」と言葉でしっかり伝えましょう。
時には、何もなくても「ありがとう」と言って、子供に「何が?」と尋ねられたら「○○ちゃんが、いてくれるだけでお母さん嬉しいの、だから○○ちゃんにありがとう」と言ってみるのもいいですね。
親・地域・社会が協力しあって未来を担う子供達を育てましょう
モノには順番があります。電車に乗る時、前の人から順番に乗る、積み木を大きいものから順番に積み上げる、算数の文章題を解く時、順番に考えて回答していく、全て順番を無視すると、うまくいきません。
子育ても先ず一番最初は心の根っこである自己肯定感を育むこと、
「自分は生まれてきてよかった」
「ワタシは愛されている」
「ボクは必要な人間なんだ」と感じさせる事です。
どのような時も、無条件でありのままの子供を親の愛情で包み込んであげましょう。
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