いじめ問題・対策/いじめ予防

ネット利用時は要注意!何が子供のいじめに繋がるか?(2ページ目)

インターネットには、「すぐに」(瞬時性)と世界中に広まる(拡散性)という特徴があるので、軽い気持ちがいじめや犯罪につながります。ネットいじめを防ぐために気をつけるべき事をお伝えします。

小野田 真里子

執筆者:小野田 真里子

いじめ問題・対策ガイド


軽い気持ちが犯罪に繋がる

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かもしれないと考えよう

軽い気持ちが「いじめ」「犯罪」に 実際にこんな事例がありました。ある中高一貫校での話です。

A君、B君、C君、D君、E君は同じ学校の友達で、同じSNSを利用していました。B君とC君は、仲の良いA君をからかってやろうと思いました。そこで、B君とC君は、それぞれD君、E君のアカウントで自分とは別に、成りすまして仲の良いA君を誹謗、中傷する投稿をしました。こうした投稿が続いた結果、A君はついに学校にこられなくなりました。

A君の保護者は警察に相談をしました。B君とC君は、不正アクセス禁止法で、逮捕はまぬがれたものの、学校を退学処分となりました。D君とE君は、見て見ぬふりをしたということで、2週間の停学処分となり、学校にこられなくなったA君は、学校を退学してしまいました。

このように「からかってやろう」という軽い気持ちが、「いじめ」や「犯罪」になってしまうこともあります。


ネットでいじめや犯罪を招かないために

インターネットは、即時性(すぐに書き込みができる)、拡散性(あっというまに世界中に広がる、友人同士だったら10分ですべてに広がると考えてよい)があるので、十分に注意することが大事です。

ネットでいじめや犯罪につながらないコツとしては、考え方を「~だろう」から「~かもしれない」と変える必要があります。

・誰も傷つかないだろう
・迷惑なんてかけないだろう
・犯罪にならないだろう
・自分が狙われることはないだろう
という自分の都合のよい考え方から

・誰かが傷つくかもしれない
・迷惑をかけるかもしれない
・犯罪になるかもしれない
・自分が狙われるかもしれない
というように「自分以外の人のことも同時に考える」「相手の立場で考える」ことが大切です。

「送信」「OK」「はい」をクリックする前に、一度深呼吸をして「相手の立場で考える」心のゆとりを持つようにしましょう。保護者の方は、それを子供たちに伝えてほしいと思います。
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