子供がすぐに嘘を言う。嘘のレベルがあがっており心配

子供の嘘が止まらない

どんどんエスカレートしていく子供の嘘……親はどう対処すべき?

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今回は「エスカレートする子供の嘘」に関する、こんなお悩みが寄せられました。


【相談内容】子供の嘘がどんどんエスカレート

『最近、小学3年生の息子がすぐに嘘をつきます。昔に比べて嘘の内容がどんどん巧妙になってきており、性格に問題があるのではないかと心配です。宿題をやったか、ゲーム時間や門限を守ったのか聞いても嘘ばかり。それを叱ると屁理屈ばかり言ってプチ逆切れの状態になり、ほとほと困ってしまいます。

ワーキングマザーのため、放課後は子供と一緒にいてあげることが出来ません。それが悪影響なのでしょうか? また、嘘をついた場合、厳しく叱ったり罰したりしたほうがいいのでしょうか?』
(相談者:神奈川県 40代 NANA)

子育てガイド 佐藤めぐみが、そのお悩みをスッキリ解決いたします!


【育児のプロが全力回答】
アドバイス1:嘘はバレるうちが対処のとき!

嘘がだんだん巧みになってきていて心配とのこと。たしかに、嘘は高い思考力と推測能力が必要なので、年を追うごとに巧妙になってきます。しかし、今の段階で親が「嘘だ」と感づいているということは、「バレる嘘」をついているということなんですよね。何より怖い嘘は、周りが気づかない嘘です。あるデータによると、嘘のピーク年齢は、20歳前後。この頃の嘘は巧みでバレにくい傾向があるそうです。今は親が気づけている分、対処がしやすい時期。できる工夫は色々あります。


アドバイス2:親が嘘を誘発させない工夫を

まず、子供が嘘をつく要因として、「叱られたくないから」「できればやらずに済ませたいから」「周りによく思われたいから」などがあります。嘘とは「その場の自己防衛」、手っ取り早く自分を守るための手段に使われることが多いんですね。そして小さな子供ほど、その自己防衛力を、親のプレッシャーから逃げるために使う傾向があります。親が「誰がやったの!」「言われたことをやったでしょうね!」と強い口調で責めると、その勢いにタジタジになり、嘘で逃げたくなってしまうんです。

たしかに親にとって子供の嘘は「絶対に許したくないもの」なので、つい力が入ってしまうものですが、叱るときのパワーが子供の嘘を誘発してしまうことはよくあるので、気をつけたいポイントです。「宿題やった?」⇒「やったよ (実は嘘)」⇒「やってないじゃない!(怒)」という展開になるのが分かっている場合は、わざわざ地雷を踏むのはもったいないです。あえてそれを避け、子供が嘘で逃げなくていい言い回しや接し方にスイッチすることで、嘘がかなり減ってきます。


アドバイス3:言葉だけを丸投げしない

その工夫の1つとして、親子の距離を縮めるアプローチがおすすめ。たとえば、「○○しなさい」と言葉で指示を出すことも多くなる朝夕の忙しい時間帯。お母さんがキッチンで料理をしながら、子供部屋に向かって、「宿題やりなさ~い」というシーン、よくありますよね。これだと、子供はきっと、「は~い」と返事だけして、ゲームをしていることもあるでしょう。なぜなら、子供は遠くから聞こえる指示ほど、腰が上がりにくくなる傾向があるからです。もし、「宿題、まだやっていないかも」と思うときは、言葉だけで丸投げせずに、「今日の宿題、何だった? お母さんに見せて~」と寄り添う姿勢を見せてあげるのが非常に大事です。

小学校3年生でしたら、まだまだ甘えたいこともあります。お仕事をされているので、お忙しいと思いますが、15分、20分でも、寄り添う時間を作ってあげると、結果的に全体のペースが整い、イライラも減ってくるはずです。


アドバイス4:嘘をなくすには外堀から固める 

子供に嘘をつかれると親はショックのあまり、「嘘は絶対にダメ」と厳しく叱りたくなります。でも、実はこれには効果がありません。心理学の研究で分かっているのは、「嘘は悪いこと」と注意するのではなく、「正直なのはいいこと」と理想形を教えてあげることが、子供の気持ちを動かすということ。

たとえば、お子さんが何か正直に言えたとき、すかさず「正直に言ってくれて、お母さん嬉しいな」と気持ちを伝えたり、または、いい本、いい映画に触れたり……。嘘はその場で根絶しようとせず、外堀から固める作戦が有効です。ちょっと回り道に思えるかもしれませんが、良心を育むアプローチをぜひ活用してみてください。


回答者: All About 子育てガイド 佐藤 めぐみ

佐藤めぐみ

 

ポジティブ心理学でママを元気にする育児コンサルタント

欧米の大学、大学院にて心理学を学ぶ。現在は、育児相談室「ポジカフェ」にて育児コンサルタントとして活動中。子育て心理学を活用した叱り方講座、育児ストレス診断、育児相談などを行っている。

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イラスト制作 ナナイロペリカン

ナナイロペリカン

 

東京下町生まれの二児の母。グラフィックデザイナー職を経て、妊娠をきっかけに始めた育児絵日記ブ ログ「たまご絵日記」が人気となり著書に 『たまご絵日記1~2』(マイナビ出版)『いろはにちへど』(講談社)がある。育児コミックエッセイ分野を中心に活躍中。

『あの幼かったピュアな我が子はどこへ!? 一心同体だと思ってた子どもはあっという間に大きくなって親の手を離れて行ってしまいます。どうせなら、見破られない完璧なウソをついて完全に騙してほしいわぁ……と思う、母ゴコロ(涙)。(ナナイロペリカン)』

 

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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。