レジデンスの快適性×ホテルのホスピタリティ
「六本木ヒルズレジデンスD棟」は、4棟で構成される「六本木ヒルズレジデンス」最東端に位置し、その用途をサービスアパートメントに特化した特徴的な建物である。総戸数227戸、街区内唯一の免震構造。外観から間取り、内装、家具に至るまで設計・インテリアコーディネイトをすべてコンラン&パートナーズが請負った点も他棟と一線を画する。サービスアパートメントとは、家具付き(食器類含む)に加え、朝食やハウスキーピングまで月額賃料に含まれる賃貸住宅のこと。海外の(おもに金融機関に勤める)ビジネスマン向け短期滞在型賃貸住宅としてはじまった。一般的なシングル向け居住空間に、ホテルのようなホスピタリティを融合させた住まいである。
「六本木ヒルズレジデンス」は2003年4月竣工。13年の歳月を経て、現在D棟では順次リフォームが行われている。その様子をビフォーアフターで見比べてみよう。
滞在期間の長期化により、「食」や「収納」機能を増強
上の画像はリビングからベッドルーム側を撮影したもの。リフォーム前後で内装の刷新やキッチン交換などが容易に見て取れるだろう。さらに、それに合わせ壁面(キッチン左)の変更や間仕切り用スライドドアを格納させているのがお分かりいただけるだろうか。従前はカーテンだったのを明確にPP分離が図れるよう改善されている。こちらの画像は、少しダイニング側に移動。見比べれば、収納家具の大型化や書斎スペースの設置等が一目瞭然である。リニューアルに合わせ、家具・照明、調度品も一新。照明機器類も交換が長期的に容易に行えるメンテナンス性を加味し、選定し直した。個性的なデザインをいかしつつ、耐用性と顧客ニーズを踏まえた機能性の充実化が図られている。こうしたリフォームの理想形ともいえる企画を手掛けたのは、森ビル住宅事業部事業推進部プロジェクト推進グループ。
上記住戸はインテリアテイスト「HUMANIST(ニューマニスト)」、専有面積は67.37m2、月額賃料は75万円。インテリアテイストはこの他に「SPIRITUALIST(スピリチュアリスト)」「HEDONIST(ヘドニスト)」がある。
「六本木ヒルズレジデンス」は「六本木ヒルズ」の南側に立地。北側「森タワー」を除けば、非常に見晴らしの良い場所である。開放的なバルコニーとともに都心とは思えないほどの抜け感も特長のひとつ。
【関連サイト】
超高級マンション「保存版」:六本木ヒルズレジデンス