建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

バリエーションに富む10戸の長屋[FARE祐天寺]

軽量鉄骨で出来た3階建ての長屋です。階段が効率的に重なった階段室を等間隔に配置して、ここを複数の住戸で共有することで、「10世帯すべてが間取りの異なる」バリエーション豊かな建築になっています。

執筆者:川畑 博哉

東急東横線の祐天寺駅から歩くこと5分。2階建ての戸建て住宅が軒を連ねる住宅密集地の一画の、間口が狭く奥に深い約67坪の土地に、背の高い白く細長いシルエットの長屋が建っています。

低層の住宅密集地に建つ白く細長い長屋


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外観
1. 外壁は外断熱を施したラップサイディング仕上げ。写真:吉田 誠
外観
2. 奥行き25.5mのアプローチ。扉の手前は外壁と同じ素材で造られている。写真:吉田 誠
通路
3. 約3.1mの間隔で住戸の入口が並ぶ。
入口
4. 正面の開き戸が低層階、左の開き戸が上層階の入口になっている。天井は亜鉛メッキ鋼板張り。写真:吉田 誠
夜景
5. 細長い窓から暖かな光が漏れる。写真:吉田 誠


この長屋の正面に立ってまず目に入るのは、敷地の西側を南北に伸びる細長いアプローチ。ここに面して、全10戸の入口が等間隔に並んでいます。
入口は5つあり、2戸で1つの入口を共有しています。ここは外壁から約1mほど奥まっているため、雨の日は傘を閉じても濡れずに室内に入ることができるのです。


◆建築データと建築家プロフィール


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