親の失言の数々……、意外にすごいこと言ってます!

強く言い過ぎて、寝顔に「ごめんね」と言うことも…

強く言い過ぎて、寝顔に「ごめんね」と言うことも…

普段、お子さんにこんなことを言ったりしていませんか?

「どうせやらないんだから」
「またサボるつもりでしょ」
「今、何歳だと思っているの!」
「まだ終わらないの?」
「あら今日はもうできてる! めずらしいこともあるのね」

「まったくダメな子(弱虫、グズ)なんだから」
「ほんと、最低!」
「バカじゃないの?」
「どこかに行っちゃいなさい」
「橋の下で拾ってきたのよ」

うっかり失言も含めれば、「言ったことある……」という方も多いのでは? ではどんな時にこのような言葉が出てしまうのでしょうか?


こんな時に陥りやすい! 失言が起こる2つのパターン

子どもへの失言は、叱る場面で出やすくなります。その状況は様々ですが、ざっくり分けると次の2つのパターンに区分できます。

■負のスパイラル型
「ママが注意する⇒でも子供は言うことを聞かない⇒ママがイライラする⇒子供がさらに意固地になる……」。このような悪循環があると、その過程で上のような飛躍した発言が出やすくなります。
睡眠不足など、体力的な疲れの影響もありますが、どこかでその負のサイクルを断ち切らないと、失言でさらに負のスパイラルが加速することに。


■ため込み型
「子供を傷つけてはいけない」「いい妻、いい母親でいなくては」と背負い込み、限界まで達すると失言が飛び出すことがあります。
このようなケースは、普段は「顔で笑って、心で泣いて」の状態なので、どれだけため込んでいるかを周りが気づきにくく、突然の大爆発で周囲を驚かせてしまうことに。


自己嫌悪に陥るのはまだいい方、もっとも悪いのは……?

失言をしてしまったことに対し、「言い過ぎて、自己嫌悪です」と感じる方がいらっしゃいます。たしかに言い過ぎることはよくないですし、自己嫌悪も非常に不快な感情です。しかし、自己嫌悪に陥るのは、失言に気づけているからこそ。反省の一過程なのです。

もっともいけないのは、「悪気なく言っている」「常習化している」という振り返りのないタイプ。失言が子どもの心に突き刺さる重みに麻痺してしまうと、躊躇なく悪い言葉を浴びせてしまいます。


親の失言、心理学的に見ると2つの悪影響が!

では、親からの失言が慢性化してしまうと、子供の心にはどのような影響が及ぶのでしょうか?

■自己効力感の低下
冒頭に書いた失言例。はじめの5つがこれにあたります。共通するのは、「どうせうちの子には無理」という気持ち。そのレベルの期待感で発言してしまうと、「どうせやらないんだから」「またサボるつもりでしょ」となってしまいます。自己効力感とは、その子が自分の力を信じられる気持ちのこと。「どうせダメだ」と再三言われていたら、あった自信さえなくなってしまいます。

■自己肯定感の低下
冒頭の失言例のうちの、後半の5つがこれに該当します。どれも言葉で子供のことを全否定してしまっています。もちろん親ですから、どんなことを言っても、内心では子供のことを愛おしく思っているでしょうし、ましてや全否定するなんていう気持ちはさらさらないでしょう。しかし、実際に「ダメな子」「悪い子」と言語化され、それが子どもの耳に届くと、やはり悪影響は免れません。心の中ではどんなに「愛している」と思っていても……。自己肯定感とは、自分の存在を価値あるものと肯定する気持ちのことですが、周りからどう見られているかで、その子の自己像が変わってきてしまうものなのです。

>>次ページで失言をなくすコツを具体例を交えてお伝えしていきます。