子育て/子育てに役立つ最新心理学

立場逆転すれば明解! 子供に言って良い事・悪い事(2ページ目)

普段、子供にかけている言葉を紐解くと、心にグサグサと突き刺さる言葉を発していたりします。うっかり失言はだれにでもあるものですが、それが常習化していると子供の心を傷つけることに……。この記事では、心理学的な側面から見た「親の失言がもたらす2つの悪影響」と「失言をなくすコツ」についてお伝えしていきます。

佐藤 めぐみ

執筆者:佐藤 めぐみ

子育てガイド

立場を逆転させて体感してみると分かりやすい

子供を傷つける発言かどうかは、立場を逆転させるとよく分かります。例えば、次のようなことをご主人から言われたらどうでしょう?

「お~、今日は家がキレイだな。めずらしいこともあるもんだ」

こう言われたら、カチンときますね。「いつもは片づいていない」というニュアンスが込められているからです。ではこれはどうでしょう?

「そんなの無理だって」「おまえって最低な嫁だなぁ」

こんなこと言われたら、自ら、「出て行きます!」ということになりかねませんね。

このように、主語や背景を変えて、その言葉を自分に投げかけると、言っていいか悪いかが瞬時に見えてきます。言われて頭にくる場合、「自分がどう言われたいか?」を考えてみてください。

頑張って掃除した時は、
「めずらしいこともあるもんだ」
よりも、
「キレイな家で嬉しいよ。掃除が丁寧だよな~」
と言ってくれたら嬉しいですし、「次も頑張ろう」と思えます。

なにかチャレンジしようとしている時は、
「無理だろ」
よりも、
「応援しているよ」
の方が、ずっとずっと前向きになれます。

 

子供に言っていいこと悪いこと

お子さんに対しても同じ。「私が子供時代、お母さんに何て言われたかったかな?」を考えるのです。
 
  • 「どうせやらないんだから」「またサボるつもりでしょ」と私を放り出さないで! それよりも、「こっちで一緒にはじめようよ。持っておいで」と寄り添ってほしい
  • 「まだ終わらないの?」とできていないページを数えないで! それよりも、「もう少しで終わるね」「お、すごく進んだね」とすでに終えたページを見て励ましてほしい
  • 「もう終わったの? めずらしいわね~」とダメ感を漂わせないで! それよりも、「頑張ったね」と素直に努力をほめてほしい
  • 「まったく何をやってもダメな子なんだから」「あなたは最低」と全否定しないで! それよりも、「ここが間違っていたんだね」と具体的に問題点を一緒に見てほしい
  • 「どこかに行っちゃいなさい」「橋の下で拾ってきたのよ」……これは失言中の失言なので、置き換えはありません。頭から抹消してしまいましょう!
毒舌や失言はだれもいい思いをしません。子供を傷つけ、親も気持ちがよどみます。うっかり出そうになったら、なんとかそれをのど元でストップさせ、発言をぐっと飲みこむ努力を! それができれば9割方、成功です。失言は一瞬の心のスキから滑り出るものなので、一呼吸置くことさえできれば、上でご紹介した「私だったら……」という発想に持っていくことが容易になってきます。
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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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