立場を逆転させて体感してみると分かりやすい
子供を傷つける発言かどうかは、立場を逆転させるとよく分かります。例えば、次のようなことをご主人から言われたらどうでしょう?「お~、今日は家がキレイだな。めずらしいこともあるもんだ」
こう言われたら、カチンときますね。「いつもは片づいていない」というニュアンスが込められているからです。ではこれはどうでしょう?
「そんなの無理だって」「おまえって最低な嫁だなぁ」
こんなこと言われたら、自ら、「出て行きます!」ということになりかねませんね。
このように、主語や背景を変えて、その言葉を自分に投げかけると、言っていいか悪いかが瞬時に見えてきます。言われて頭にくる場合、「自分がどう言われたいか?」を考えてみてください。
頑張って掃除した時は、
「めずらしいこともあるもんだ」
よりも、
「キレイな家で嬉しいよ。掃除が丁寧だよな~」
と言ってくれたら嬉しいですし、「次も頑張ろう」と思えます。
なにかチャレンジしようとしている時は、
「無理だろ」
よりも、
「応援しているよ」
の方が、ずっとずっと前向きになれます。
子供に言っていいこと悪いこと
お子さんに対しても同じ。「私が子供時代、お母さんに何て言われたかったかな?」を考えるのです。- 「どうせやらないんだから」「またサボるつもりでしょ」と私を放り出さないで! それよりも、「こっちで一緒にはじめようよ。持っておいで」と寄り添ってほしい
- 「まだ終わらないの?」とできていないページを数えないで! それよりも、「もう少しで終わるね」「お、すごく進んだね」とすでに終えたページを見て励ましてほしい
- 「もう終わったの? めずらしいわね~」とダメ感を漂わせないで! それよりも、「頑張ったね」と素直に努力をほめてほしい
- 「まったく何をやってもダメな子なんだから」「あなたは最低」と全否定しないで! それよりも、「ここが間違っていたんだね」と具体的に問題点を一緒に見てほしい
- 「どこかに行っちゃいなさい」「橋の下で拾ってきたのよ」……これは失言中の失言なので、置き換えはありません。頭から抹消してしまいましょう!