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マンション共用廊下の照明の色も大切な要素

夜には欠かすことのできない照明は、その色によって建物のイメージを左右することもあります。室内の照明なら個人の自由ですが、マンションの共用部分などはそれなりに気をつけなければなりません。(2017年改訂版、初出:2016年2月)

執筆者:平野 雅之


最近では住宅の照明に、暖かみのある「電球色」の蛍光灯が使われるケースも増えているようです。とくに冬の季節には、寒々と感じられる「白色」蛍光灯を避けたいところでしょう。

ところが、あるとき現地を見た中古マンションの共用部分、廊下の照明が「電球色」を通り越して、微妙に変な色となっていたのです。

色合いを文字で伝えるのは難しいのですが、かなりの年月を経て変色したプラスチックの色というか、あるいはだいぶ昔の(公共の場でほとんどの人がタバコを吸っていた時代の)場末の劇場の照明の色というか……。

(ここからはあくまでも想像ですが)それは蛍光灯をすべて覆うタイプのプラスチックのカバーがついた照明器具だったのですが、おそらく内側に白色の蛍光灯を取り付けるとちょうどよい色合いだったのでしょう。

ところが、カバーはそのままで蛍光灯を白色以外のものに取り替えたため、ちょっとおかしな色合いになったのではないかと考えられます。

それが共用廊下にズラッと並んでいるため、夜間にはちょっと異様な雰囲気を醸し出していたのですが、数か月前に見たときには、そのような様子ではない普通の感じのマンションでした。

これでは、中古マンションとして購入するために現地見学に来たお客様も(夜に見学をする人は少ないでしょうが)ちょっと引いてしまうというか、購入するつもりだったお客様もいっぺんに気持ちが「盛り下がって」しまうのではないかと心配になった次第です。

マンション共用廊下の照明

照明の色でずいぶんと雰囲気が変わる(本文で取り上げたマンションとは異なります)


人によって感じかたもさまざまでなかなか難しい問題ですが、みんなで使うマンションの共用部分は、照明の色にもそれなりに気をつけたいものです。


>> 平野雅之の不動産ミニコラム INDEX

(この記事は2007年12月公開の「不動産百考 vol.18」をもとに再構成したものです)


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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