暴落時の行動が勝負を分ける
暴落したら投資する
以下に、3つのパターンを挙げますので、ご自身がどれに当てはまるのか、ご判断お願いします。
普通の人は暴落で撤退する
普通の人は、暴落で大きな損失に耐えられず、換金して損失確定してしまいます。高く買った資産を、捨て値で処分する人たちです。投資した資産に対する値幅が見えていないために、一時的な赤字を我慢することができません。かといって、暴落した価格で買うことも、怖くてできません。安心するほど値が上がるとワクワクして買えるのですが、青ざめるほどの安値になると呆然と見送るしかありません。
高く買って安く売るを繰り返せば、最後には、資金が底をつき、マーケットから退場します。
賢い人は暴落にひるまない
それよりも少し意識の高い人は、暴落にもひるまずに、コツコツと投資を続けます。投資の規範を維持できる人たちで、どんなに低迷した市況も耐えていけます。良い時には、1年で50%上がることもあれば、悪い時には、ひと月で30%下がることもあるのが株式市場です。そんなリスクの大きい相場でも、長期スタンスで見れば、どんな時代には、一定の平均的リターンを獲得できます。
相場の強弱にかかわらず、つみたて投資を続けることができる人は、10年経てばそれなりの成績(年率5~8%)のリターンを残すことができます。
強い人は暴落したら投資する
一流の人は、暴落したときしか、投資をしません。暴落した資産は、暴落後の数年で2倍以上に増えます。しかし、持ち続けていれば、また次の暴落で元の木阿弥。資産は倍に増えても、また元本に戻ります。
しかし、底値で買って天井で売ることができれば、2倍になった現金で、次の暴落でも買っていくのです。2度目の反騰で今度は資産は4倍に増えます。そして、天井で売っておきます。3度目の暴落が来れば、また買いに行き、それが2倍になれば、資産は8倍になっています。
過去13年で資産は6倍に!
実際に、日経平均の動きで見れば、リーマンショック前の2003年4月に日経平均は8000円。それが、4年3ヶ月で2.3倍になりました。2007年7月に18,200円。リーマンショックで、18,200円から再び8,000円以下に戻ったのが、2009年3月。
次の上昇はアベノミクスのおかげで、2015年6月の20,000円。6年3ヶ月で2.8倍になりました。この買って売る、買って売るというサイクルを2回繰り返しただけで、資産は6倍に増えていたのです(2.3 X 2.8 = 6.44)。
かかった期間は13年2ヶ月です。年率リターンは、14%!
ただ問題は、天井を大底を見極める眼力です。ピンポイントで、トップとボトムを捉えられる人はいないので、その精度によってリターンには個人差が出ます。それでも、間違いなく言えるのは、優秀な投資家は頻繁に売り買いをしないし、年率10%超を取れる機会でなければ、お金をマーケットに投じないのです。
三流は暴落で失望していて換金するが、二流は我慢してコツコツ投資を続ける。一流は暴落の時だけ投資する。さて、あなたの投資スタイルは何でしょうか。