若手シェフを中心とした斬新なフレンチ
和・洋・中、そしてブッフェと、様々なダイニングが楽しめるデラックスホテル。最近では、ブッフェレストランに代表されるようなカジュアル路線もホテルグルメを気軽に味わえると人気です。
一方、ホテルダイニング=フレンチといわれるほど、デラックスホテルとフレンチのレストランは切り離せません。ホテルの正当派グルメはフレンチとも言えそうです。
そんな格式高いイメージのホテルフレンチですが、最近、若手シェフを中心とした、斬新で使いやすいダイニングが増えています。デラックスホテルの格式高いフレンチディナーコースであれば、1万円台後半、2万円台という設定も多いですが、今回はコスパが高く、特別な日にも是非使いたいダイニングばかりです。早速、ホテル評論家であるガイドの印象に残った “ホテルのフレンチ” 全国縦断6レストランを紹介しましょう。
まずは北海道の新鮮食材を味わえるダイニングから!
札幌プリンスホテル(北海道) 「フランス料理 トリアノン」
北海道といえば海鮮、ジンギスカンといったグルメをイメージしがちですが、いずれにしても食材は一級。ゆえにフレンチのクオリティが高いことも、グルメ通には知られた魅力の街なのです。
札幌市中心部から西方を望むと、印象的な白い円形タワー。札幌プリンスホテルです。その立地と高さゆえ、中心地ど真ん中では望めない美しい碁盤の目を俯瞰できるホテルなのです。そんな札幌を代表する高層ホテルの最上階、28階に「フランス料理トリアノン」があります。
フレンチレストランといえば、重厚感ある家具やインテリアをイメージしますが、フランス料理トリアノンは、ホテルの外観イメージとリンクし、白を基調としたコンテンポラリーなムード。吹き抜けの天井は開放感満点。そんなホワイトのダイニンは料理の色彩を際だたせます。
若き鬼才、眞鍋貴幸シェフの色彩感覚は秀逸です。料理に彩りは重要ですが、お皿のコントラストまで計算された料理は、色彩も食材を生かすことを教えてくれます。北海道にいることを実感できる豊かなフレンチは、ソムリエの門間さんの洗練されたサービスで二乗三乗にも進化。地上100メートルの夜景に酔うフランス料理トリアノン、札幌へ行ったら是非訪問したいホテルフレンチです。
札幌プリンスホテル「フランス料理 トリアノン」
営業時間:17時30分~22時(ラストオーダー21時)
料金の目安:6500円~(ディナーコース)税金・サービス料込
住所:北海道札幌市中央区南2条西11丁目
TEL:011-241-1111(代表)
アクセス:地下鉄東西線西11丁目駅西11丁目駅2番出口より徒歩約3分
東京ドームホテル(東京) ダイニング 「ドゥ ミル」
数ある東京のデラックスホテル。富裕層、特別な日というイメージでしょうか。その中でも、ファミリーユースのデラックスホテルの代表格といえば「東京ドームホテル」です。その名の通り、東京ドームに隣接、遊園地やスパ施設などエンターテインメントとアミューズメントの融合したエリアの高層ホテルとして人気です。
都内のデラックスホテル内のフレンチは格式高い店が多く、慣れていないとハードルも高いことでしょう。そのような中で、東京ドームホテルのフレンチレストラン、ダイニング「ドゥ ミル」には注目です。肩肘張らない使いやすいフレンチは、三世代に愛される懐の広いデラックスホテルならではでしょう。
清水直徳シェフの素材を生かしたコースは、“現代風フランス料理”とも言えそうです。表現することに重きを置く料理も多く見られるフレンチですが、クラシックな手法がアレンジされた清水シェフの料理は、とにかく食べやすいのです。多層なゲストをお迎えするダイニングならではの気遣いに、おもてなしの心を随所に感じます。
スマートにサービスしつつも、気さくな会話が楽しい伊東芳則支配人のワインチョイスも秀逸。コスパの高さを意識しているという辺りも、ホテルフレンチ初心者には嬉しい限りです。そんな家庭的で温かいサービスも「ドゥ ミル」の魅力。親しい友人、家族、親戚など大切な人々と、いつもと違うちょっと特別な時間を過ごせる隠れ家レストランといえるでしょう。
東京ドームホテル ダイニング「ドゥ ミル」
営業時間:ランチ11時30分~14時30分(ラストオーダー14時)
※土・日・祝日のみ営業
ディナー(平日)18時~22時(ラストオーダー21時)
(土・日・祝日)17時~22時(ラストオーダー21時)
料金の目安:6480円~(ディナーコース)税込・サービス料別途10%
住所:東京都文京区後楽1-3-61
TEL:03-5805-2288
アクセス:JR水道橋駅・地下鉄4線の駅から徒歩1~6分
次は若手凄腕シェフが腕をふるう滋賀県のリゾートホテルが登場します!