その2:今は、“価値観の変換期”であることを理解する
「なぜ結婚しないの?」の言葉にイライラする前に、価値観が違うことを理解する
相手が単なるおせっかいで言っている場合は、軽く流せばいいものですが、中には、親や親せきなど、心配して言ってくれている場合もあります。
そういう人たちは、「結婚して、子供を育てることこそが人生の幸せに決まっている」と思い込んでいる人たちが多いのです。だからこそ、大切な人が独身のままでいると、心配で仕方がないのです。
つまり、そこにあるのは、「価値観の不一致」なんですよね。
今、30~40代の人たちの親世代は、50~70代が多いもの。その人たちが結婚適齢期だった30~40年前と今では、ライフスタイルは随分変わっています。
現代は、1人でも暮らしやすい環境になっていますし、女性も社会進出し、以前よりも経済力を持ちやすくなりました。
つまり、親世代の頃よりも「独身でいても困らない時代になった」とも言えます。
ライフスタイルが変わったら、もちろん人生観にも変化は生まれます。つまり今は、結婚に対しても“価値観の変換期”でもあるんですよね。
だから、「自分が従来の価値観通りに人生を歩んでいなくても、それは当然のことなのだ」ということをよく理解する必要はあるでしょう。
それができたら、「なぜ結婚しないの?」なんて質問に、むやみにイライラしなくなります。
もちろん、ライフスタイルが変わりつつある現代で幸せでいるために、大事な作業もあります。
その3:自分らしい幸せを見つける
現代はライフスタイルが変わった分だけ、“人生の選択肢”が増えてきました。だからこそ、従来の価値観に惑わされず、今の時代の選択肢の中で、自分に合うものをチョイスする必要があるのです。そのためにも「自分にとっての幸せは何なのか?」をきちんと知ることは重要です。
逆を言えば、選択肢が少ない時代のときは、「自分らしさが分かっていればいるほど生きづらかった」とも言えます。
世の中には、結婚に向いている人もいれば、向いていない人もいますし、さらに子供が好きな人もいれば、苦手な人もいます。でも、現実的に女1人で生きていくのはハードルが高い時代のときは、生きていくためにも結婚を選択せざるを得なかった人だっているでしょう。
でも、今は違います。自分が望むのであれば、1人で生きていく道もあるということです。
もちろんそのためのリスクはあります。ただ、「結婚したらリスクはないか?」というと、そういうわけでもありません。
例えば、配偶者が不治の病にかかって、闘病生活を送ることになったら、経済的にも体力的にも1人でいるとき以上に大変になるかもしれません。子供がいたら、いじめや不登校の問題にぶつかる可能性だってあります。
つまり、独身でいることだけがリスクがあるわけではなく、家族が増えたら増えた分だけ心配事だって増えるものなのです。
それでも人は、「自分にとってこれが幸せなのだ」と信じられるものを、自分の意思で選択したときは、その責任をとれるし(逆に、とらざるを得ないし)、ある意味、受け入れられるものなんですよね。
だからこそ、自分にとっての幸せは何かを知り、それを選ぶことは重要なのです。
ただ、現代は、独身者が増えてきたとは言っても、偏見の目で見られたりして、独身でいることがまだ生きづらい世の中であることには変わりません。
そんな世の中で、より生きやすくするためにはどうしたらいいでしょうか?それを次のページで紹介します。