転職者の満足度は？
様々なリスクもある転職ですが、実際に転職した結果はどうなるのでしょうか？
マイナビが転職をした1,200人に対して行った調査によると、転職の結果に
「非常に満足」が16.3％、
「満足」が44.2％
で、合わせると6割の人は満足しているようです。
しかしその内訳を見ると、「給与」「休日・休暇」など条件面を重視した層は、相対的に満足度が低く、「業界」「仕事内容」など自身の希望を重視した層は、満足度が高くなった。と分析されており、単純に「条件面がよくなった」だけではないところに「満足感」のポイントがあることに注目する必要があります。
また、転職者約1,000人に対して行った調査では、現職への評価と現在の幸福度の関係が明らかになっています。
現職への評価別に「今、幸せ」と感じているかどうかを調べたところ、最も幸せ度の高かったのは上から順に
「現在の職場の自分への評価に満足している人」で 73.7%、
「現在の職場でスキルアップができるようになった人」70.6%
でした。
一方で
「現在の職場で給料がよくなった人」は 67.6%、
「現在の職場で希望する仕事内容になった人」は 68.0%
だったそう。
こちらの調査では、給料がよくなった人や希望する仕事内容になった人よりも、自分への評価に満足している人や現職でスキルアップできるようになった人の方が幸せだと感じている人が多い様子が窺えました。
要するに、「転職の幸せ」は外から見える条件よりも、自分に対する評価や自分の希望がかなったことの方に感じられるということのようです。誰かに認められたり、必要とされたり、自分の好きなことをしているときにはお金に変えられない喜びがあることは、おそらくどなたも共感できることではないでしょうか。
賢い妻は夫の転職相談にどう対応するべき？
この結果を踏まえ、賢い妻に求められるのは、会社の知名度、給与・労働時間など外から見える条件と、だんな様が楽しく働けるための外からは見えにくい条件の両方のバランスをしっかり見極めること。外から見える条件ばかりを気にして、「嫁ブロック」を発動しまくっては、そのうちだんな様も本音を相談しなくなってしまいます。まずは頭ごなしにノーではなく、十分に情報収集をし、外から見える条件、見えない条件を整理したうえで、だんな様としっかり話し合うことが大切です。
そのうえで、たとえばだんな様のやりがいを優先し、年収が下がる転職を選ぶのだとしたら、家計を見直し、自家用車を手放す。また数年後の転職に備えて貯金の割合を増やす、専業主婦であるなら自分も働くという選択肢を考えるなど、生活スタイルの変化も検討する必要があります。いつも相談に来られるかたに伝えていますが、「まずは夫を立てよ」なのであります。
現実を見据え、夫婦一緒に家庭の資産管理も含めた未来設計をしていくことが大切ですね。
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