夫婦関係/夫婦円満のコツ

キムタクも!?夫の転職「嫁ブロック」の本音と現実(2ページ目)

連日マスコミを騒がせていたSMAPメンバーの事務所独立騒動の話題。木村拓哉さんのジャニーズ残留は工藤静香さんの「嫁ブロック」の効果とも報道されています。芸能界だけでなく、一般社会でも夫の転職に大きな影響力を持つといわれる「嫁ブロック」について考えてみましょう。

三松 真由美

執筆者:三松 真由美

夫婦関係ガイド

「嫁ブロック」の理由ベスト3とは

妻にしてみれば、だんな様に生き生きと楽しく、やりがいを感じて働いてもらいたいのはもちろんですが、いざ「転職」となると、まずは「デメリット」に目が行きがち。そして、その心配が「嫁ブロック」の原因になります。

前述の調査によれば、「嫁ブロック」の理由ベスト3は、
「第1位:年収が下がる」(37%)
「第2位:勤務地が自宅から遠い」(28%)
「第3位:現職の福利厚生が充実している」(21%)
だそう。

転職先にやりがいやロマンを求める「夢多き夫」に対し、年収や通勤時間、福利厚生など具体的なメリットを求める「しっかり者妻」という差異が、「嫁ブロック」という名の「拒否権発動」につながっているようです。

では、実際に「年収が下がる」という場面ばどのくらいありえるのでしょうか?
DODAのサイトによると、転職して年収がアップした人は46%。
つまり半分以上は変わらないかダウンしているということになります。
さらに、下がった人の内訳を見ると、年収が50万以上減った人は29%と約3割近くもいます。

この厳しい現実を見ると、夫の転職にまずは待ったをかけたい、という妻の皆様の気持ちも理解できるかもしれません。
特に20代後半から30代の「子供もいるし家のローンもあるし」という現実を見ると、年収ダウンを黙って見過ごすことはできずに「嫁ブロック」発動、となるのでしょう。
 

転職の成功率は変わる?

また、そもそも転職に成功するのか、ということも妻にとっての大きな懸念事項です。

また、DODA転職支援サービスに登録した22歳~29歳の調査によると、転職回数0回の「転職成功率」を100とした場合、転職回数1回は95.7とほとんど変化なし。しかし、転職回数2回になると46.6と半減。3回ではと激減。つまり、転職は1回で収めないと、2回目はなかなか難しいということになります。もちろん、職種やスキルによって差はあるそうですが、一般的には「転職は1回までのほうがいい」となると、なおさら、「この転職先が残り一生働く職場でいいのか」と、「厳選」したくなる。つまり「嫁ブロック発動」の可能性も増えるのかもしれません。

◆次ページでは転職者の満足度&賢い妻が夫の転職希望にどう対応すべきかを考えます。
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