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鎌倉も横浜も一望! 六国見山でお手軽ハイキング(2ページ目)

鎌倉観光の定番といえば「お寺めぐり」や「街歩き」ですが、ハイキングコースを歩いて絶景を楽しむのもおすすめです。今回登るのは、大船と北鎌倉の間に位置する六国見山。鎌倉を囲む峰々の最も外側に位置するため、数ある鎌倉の絶景スポットの中でも、景色の「雄大さ」では、一番ではないかと思います。

森川 天喜

執筆者:森川 天喜

国内旅行ガイド

美しい「切通し」の道を歩いて

常楽寺を出て左へ歩いて行くと、まもなく交差点(「常楽寺」交差点)があるので、信号を渡って、さらに直進します。

すぐにT字路に突き当たり、左折すると酒屋さんが見えます。この道を道なりに歩いて行くと、2~3分ほどで多門院というお寺が見えてきます。

早春、多門院本堂前に咲く紅梅

早春、多門院本堂前に咲く紅梅


多門院の少し先にトンネルがありますが、このトンネルはくぐらずに、左手前の駐車場のフェンス沿いに細道に入っていくと、少し先で、トンネルの上を通過する道に合流するので、トンネルの上を歩いて行きます。
多門院の少し先にあるトンネル

多門院の少し先にあるトンネル


すると、どうでしょう! 目の前に、それは美しい「切通し」の道が現れます。

「切通し」の道

「切通し」の道


「切通し」とは、山に囲まれた鎌倉で、山の尾根の一部を切り開いて通行しやすくした道のこと。住宅地のすぐ近くの裏山に、このような素晴らしい歴史を感じさせる散歩路が残されているのも、鎌倉の大きな魅力です。

「切通し」の道は、間もなく大船高校の敷地に突き当たるので、敷地に沿って歩いて行くと、「高野台」のバス停があります。

「高野台」バス停。大船駅から「高野台」までバスで来ることも可能だが、本数は日中、1時間1本程度

「高野台」バス停。大船駅から「高野台」までバスで来ることも可能だが、本数は日中、1時間1本程度


六国見山を登ろう!

「高野台」のバス停からバス通りを下っていき、大船高校のフェンスが途切れる辺りで左側を見ると、住宅地の奥に石段が見えます。この石段が六国見山の登山口です。

住宅地の奥にある、六国見山の登山口

住宅地の奥にある、六国見山の登山口


登山口の石段の途中で、後ろを振り返ると、マンションやビルが立ち並ぶ大船の街の向こうに、白い大船観音が微笑みを浮かべているのが見えます。

登山口の石段から見える大船観音

登山口の石段から見える大船観音


六国見山の登山道は、とてもよく整備されているので歩きやすく、10分ほど登ると展望台に到着。まず、南側を見ると、鎌倉市街地の向こうにキラキラと輝く海が広がっているのが見えます。

鎌倉市街地と海(六国見山展望台より)

鎌倉市街地と海(六国見山展望台より)


今度は、西に目を移してみると、冠雪した富士山が大きく見えます。これは、空気の澄んだ冬ならではの景色ですね。

冬は富士山も見える(六国見山展望台より)

冬は富士山も見える(六国見山展望台より)


そして、後を振り返ると、北側には横浜の「みなとみらい」エリアのビル群が見えます。ひときわ目立つ、背の高いビルはランドマークタワー。

横浜の風景も見える(六国見山展望台より)

横浜の風景も見える(六国見山展望台より)


ちなみに、かつて、相模、武蔵、安房、上総、下総、伊豆の六国を見渡すことができたのが、六国見山の名前の由来だそうです。

この展望台付近は、一時は木が生い茂り、見晴らしが悪くなっていた時期もありましたが、最近は草刈りや、北側の景色を遮っていた木が切られるなど手入れがなされ、再び「六国」を見ることができるようになりました。

また、そのおかげかどうかは分かりませんが、数年前に話題になったドラマ『最後から二番目の恋』のロケ地にもなりました。

さて、これで六国見山制覇!と思うのは、ちょっと早いです。じつは、六国見山の山頂はどこなのか?という謎があるのです。次のページで見ていきます。
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