コンビニスイーツの2015年といえば”ドーナツ”。では2016年のトレンドは!?
近所のコンビニで手軽に、淹れたてのコーヒーとドーナツが楽しめるようになったことは、我々にライフスタイルの変化をもたらしました。
2015年のコンビニスイーツを語る上でもっとも大きなニュースといえば、コンビニのドーナツが一気に普及・拡大したことでしょう。
そもそもドーナツは、昨今、コンビニ各社が販売強化を図ってきたコーヒーに合うスイーツとして導入された経緯があります。そこで2015年は、ドーナツと同様、コーヒーと相性のよいクッキーなどの焼き菓子やパンのジャンルでも、多くの新商品が登場しました。2016年は、コーヒーとのセット買いを訴求できるこれらのスイーツに加え、パンケーキやフレンチトースト、グラノーラなどのヒットで近年高まりを見せる“朝食市場”にも対応できる商品群がさらに増えていくのではと予測します。実際に今回のインタビューでも、ミニストップの「ケーキサンド」のような朝食スイーツが登場しており、新たなスイーツのジャンルとして注目を集めそうです。
またもう一つの傾向が、ローソンの「ビスケット」のような“ベイクメニュー”の広がりです。2016年、ブレイクしそうなトレンドアイテムとして、最近専門店が増えている“甘くない食事系タルト”や“惣菜パイ”などがありますが、それらがコンビニに並ぶ日も遠くないのでは、と感じます。
さて、それでは順番に、コンビニ各社の2015年の流れを総括しながら、2016年の動向を見ていきましょう。
<INDEX>
1、セブンイレブン
2、ローソン
3、ファミリーマート
4、サークルKサンクス
5、ミニストップ
6、スリーエフ
『セブンイレブン』セブンカフェ&ドーナツが堅調。本格的な味のアイスも人気
オリジナルの小容量焼き菓子の一例。芳醇な欧州産発酵バターを29%配合し、香ばしいクラッシュアーモンドを加えた「さっくり&ほろほろのアーモンドボール」(税込149円)。食べきりサイズでコーヒータイムにぴったり。
2015年も、同社の強みである大手ナショナル・ブランドメーカーとの取り組みによって、メーカーの高い技術力を活かし、価値を追求した世の中にない新しい商品を生み出してきました。セブンプレミアムをはじめとするオリジナル商品も、安定した売れ行きを見せています。
新ドーナツは全6種類。写真は『チョコ&ナッツドーナツ』(税込130 円)。こだわりの小麦粉を使い、湯種を入れることでふんわり、もっちりな食感を実現
例えばこの1月には、より食感と美味しさにこだわり、人気のセブンカフェドーナツを早くも全面刷新。全ての原料、製法を見直し、小麦粉を熱湯で捏ねた“湯種”を入れることで“ふんわり、もっちり”な食感を実現したり、手作業でのねじり工程やトッピング工程を行ったりすることで、一つひとつ変化のある味わいと食感を楽しめるドーナツに仕上げています。
2016年もますます進化しそうなセブン‐イレブンのドーナツ。今年も目が離せません。
「贅沢キャラメルシューアイス」(6個入り税込421円)。卵の力で膨らませた膨張剤不使用の生地や、焦がした砂糖に生クリームとバターを加えた「クレームドキャラメル」を使用したアイスなど、素材にも製法にもこだわった本格派
“セブンゴールド”シリーズは、2013年11月「金のアイス生チョコバー」の発売以来、ワンランク上の味が楽しめると話題の商品。
一方、“セブンプレミアム”シリーズは、果肉感たっぷりのフルーツバーや、濃厚なデザートカップアイス、ワッフルコーンやシューアイスなど、リッチな味わいに加えて豊富なタイプの味が楽しめるバリエーションの豊富さも魅力です。
いずれも、日常に“ちょっといいもの”を求めるニーズにしっかり合致した商品群となっており、「こんなに贅沢な味が、コンビニで気軽に楽しめるなんて!」と感動します。
「今後も、『セブンカフェ』と一緒に、朝昼夜だけでなくブレイクタイムにも手軽にお楽しみいただける本格的なコンビニスイーツなど、セブン‐イレブンならではの世の中にない美味しいオリジナル商品を販売することで、新たな『食シーン』の提案をしていきたいと考えています』と増山さん。コンビニコーヒーやドーナツに続く新商品の導入が、また新しいライフスタイルを生み出していきそうです。
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