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投資で大切なのは「切り替える力」!

投資で切り替える力は必須です。感情を切り替える、思考を切り替える、作戦を切り替える。切り替える力の使い方と養い方を解説しました。「切り替える力」を磨いて、荒れるマーケットを乗り切ってください。

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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投資がうまくいく人の条件とは

投資がうまくいく人は、勝てるスキルやキャラクターを持っています。知的スキルの高さ、メンタルの強さ、体力や持久力の強さ、情報収集力など、いろいろあります。その中でも、普通の人が自分で鍛えることができるスキルの1つが、「切り替える力」です。
 

頑固、執着、意地は損の元

人は、ネガティブな感情にはまりこむと、タコ壷にはまったタコのように、そこから逃れられなくなります。あるいは、一つの固定的な見方に執着すると、他の見方を考えられなくなります。

しかし、マーケットは瞬間瞬間に変化をしています。投資家が固着して市場が流動すれば、必ずミスマッチが生じて、損失が発生します。人は切り替えることができないことで、相場に負け、市場から退散することになります。
 

株価暴落はバーゲンセール?

たとえば株価大暴落のとき、投資家はだれでも失望します。不安を加速させ、後悔までする人もいるかもしれません。まるで、自分のすべてが、過去の行動のすべてが、間違っていたかのような悲観にとらわれてしまいます。そんなときに、気持ちを切り替えることができたら、いいと思いませんか?

私は、株価暴落をバーゲンセールと呼んでいます。普段では買えないような安値で、優良銘柄や人気のファンドを買うことができるからです。デパートのバーゲンセールなら、人が押し合いへし合いして、バーゲン品の獲得競争がし烈です。

しかし、株式市場では閑散としています。ほとんどの人は、おびえ、おそれ、おののいていますから、とても買える気分になれないのです。のんびりと、わがままな買い物を、激安でできるのが、株価暴落のときなのですね。
 

投資できている自分のプライド

金融マーケットは、弱肉強食の厳しい世界です。そのことも、大暴落で痛感されるはずです。しかし、そんな過酷な世界に挑戦しているあなたって素晴らしくないですか。

過酷な市場に対峙している勇気、未来に希望を持ち続ける忍耐力、そして投資をできる資産力など。どれをとっても、平凡な人にできることではありません。きっと、世界の人口の上位数パーセントに入るアクティブな人ではないでしょうか?そう切り替えることができたなら、それはプライドにつながります。
 

切り替える力を育てる方法は?

投資では、切り替える力が大事! それを育てるためには、こんな方法があります。

脱出する
怒りや悲しみに襲われたときに、それを試練ととらえて、そこからどれだけ早く脱出できるかを意識します。どんなに考えても仕方ないことに時間を使うのは、切り替える力が足りないからです。ある感情に覆われたら、それから脱出できる時間を計ってみましょう。

意識していないと数日落ち込んでいた人でも、切換えを努力することで、感情を数分で手放すことができます。一瞬で切り替えることができるようになれば、達人です。

我慢する
欲望や焦りに襲われたときに、それを我慢する訓練をします。何かを買いたいと強く思ったときに、それを我慢します。たとえば、3日待ってみるとか、3回見送るとかの訓練をしてみるのです。絶対に必要と思っていた品物でも、気分を切り替えることで、購入を簡単に見送ることができるようになります。

たとえば、ケーキが食べたいときに、生クリームは身体に悪いという理論付けをすると、購入を見送ることができるように、理論武装も有効です。

発想の逆転
ある考えにとらわれたときに、その逆の思考を受け入れることを装ってみます。ドルは高くなる、原油は下がる、中国は崩壊するみたいな確信にいたったときに、逆の方向を認めるのです。

ドルは安くなるかもしれない、原油は上がるかもしれない、中国は良い国になるかもしれない。人が抱く思考は、ほとんど思い込みです。それに執着しない柔軟性を養う訓練を、普段の生活でしてみたらいいと思います。

切り替える力を養って、荒れるマーケットを乗り越えてください。

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