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2016年2月のオススメ展覧会・美術展(5ページ目)

東京都美術館(上野)の「ボッティチェリ展」、山種美術館(恵比寿)の「伊藤若冲 生誕300年記念 ゆかいな若冲・めでたい大観」、東京都庭園美術館(目黒)の「ガレの庭 花々と声なきものたちの言葉」、森美術館(六本木)の「フォスター+パートナーズ展:都市と建築のイノベーション」、町田市立博物館(町田)の「魅惑の小宇宙!懐中時計展」をご紹介します。

浦島 茂世

執筆者:浦島 茂世

美術館ガイド


手のひらサイズの美と技術の結晶
町田市立博物館(町田): 魅惑の小宇宙!懐中時計展


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真珠装飾付エナメル彩懐中時計 18世紀・スイス
町田市立博物館蔵


紀元前より人間は時間を正確に計測することに努力を惜しみませんでした。太陽の光や水、砂など、ありとあらゆる素材や技術を用い、人々は時計という大掛かりな装置を作りあげました。この時計が「手のひらサイズ」になるのは16世紀初頭のこと。ドイツ人の職人、ピーター・ヘンラインがぜんまいを発明、小さくて持ち運べる懐中時計が作られるようになったと言われています。

その後、時計はヨーロッパからアメリカ、そして明治以降の日本で生産されるようになりました。 ぜんまいや歯車が精密に組み合わさり、正確に時間を刻み続ける時計は、実用品でありながらも細部まで繊細な装飾が施された最高級の美術品。携帯電話が発達し腕時計を着用する人も減少している現在でも、職人は自分たちの個性を時計の中で存分に発揮し、その美しさと技術に多くの人々が魅了されています。

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からくり付クォーターリピーター付懐中時計
19世紀・スイス 町田市立博物館蔵


この展覧会は、その懐中時計をずらりと並べる展覧会。展示される懐中時計は、故米原徹夫氏が収集した18世紀から20世紀までの懐中時計104点。装飾のみならず、文字盤や針、スケルトンタイプのものは歯車までも美しい! 入場料300円とリーズナブルで、さらに写真撮影Okというのもうれしい展覧会です。


■展覧会DATA
展覧会名称: 魅惑の小宇宙!懐中時計展
会場:町田市立博物館
会期:2016年1月9日(土) ~3月6日(日)
開館時間:9:00~16:30
休館日:月曜
Web: https://www.city.machida.tokyo.jp/bunka/bunka_geijutsu/cul/museum/kikakutenji.html

以上、2月のオススメ展覧会・美術展でした。2016年もぜひ美術館へどうぞ!
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