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2016年2月のオススメ展覧会・美術展(4ページ目)

東京都美術館(上野)の「ボッティチェリ展」、山種美術館(恵比寿)の「伊藤若冲 生誕300年記念 ゆかいな若冲・めでたい大観」、東京都庭園美術館(目黒)の「ガレの庭 花々と声なきものたちの言葉」、森美術館(六本木)の「フォスター+パートナーズ展:都市と建築のイノベーション」、町田市立博物館(町田)の「魅惑の小宇宙!懐中時計展」をご紹介します。

浦島 茂世

執筆者:浦島 茂世

美術館ガイド


世界的建築家の日本初の回顧展
森美術館(六本木):フォスター+パートナーズ展:都市と建築のイノベーション

フォスター + パートナーズ 《ドイツ連邦議会新議事堂、ライヒスターク》 1992-1999年 ベルリン 撮影:Rudi Meisel

フォスター + パートナーズ 《ドイツ連邦議会新議事堂、ライヒスターク》 1992-1999年 ベルリン 撮影:Rudi Meisel

イギリスが誇る建築家、ノーマン・フォスター。1967年に建築事務所「フォスター+パートナーズ」を設立し、香港上海銀行本店ビル(1979~1986年)で、そのでその名声を轟かせた彼は、ピクルス用の小さなきゅうり“ガーキン”の愛称もあるロンドンの《スイス・リ本社ビル》(1997~2004年)、戦争で失われてしまったドームをガラスで再生した《ドイツ連邦議会新議事堂、ライヒスターク》(1992~1999年)、フランスのアヴェロン地方に作られた世界で一番高い橋《ミヨー橋》(1993~2004)など、それぞれの国や都市を代表する建築物を生み出しました。

現在もアメリカに、アップル社の新社屋《アップル・キャンパス2》を建設中。敷地の70%以上を緑化し、建築物の屋根全体にソーラーパネルが設置されるというサスティナブル建築は、竣工前から大きな期待が高まっています。

フォスター+パートナーズ 《スイス・リ本社ビル(30 セント・メアリー・アックス)》 1997-2004年 ロンドン 撮影:Nigel Young, Foster + Partners

フォスター+パートナーズ 《スイス・リ本社ビル(30 セント・メアリー・アックス)》 1997-2004年 ロンドン 撮影:Nigel Young, Foster + Partners


この展覧会は、「フォスター+パートナーズ」が世界各地に作り上げた建築物のなかから約50のプロジェクトを厳選し、模型や映像、スケッチや図面など膨大な資料を通して紹介していくもの。半世紀にも及ぶ彼の活動は、どのような思想や理念に基いて生み出されたものか。そして、未来に向けてどのようなアクションを起こしていくのかが示されています。写真撮影が可能なのもうれしいところ。

とくにワクワクするのは、全長は2460メートル、高さは344メートルという東京タワーよりも高いミヨー橋の模型。深い谷の地形にすらりとした橋がそびえる姿は、建築好きのみならず、土木好き、地形好きの方も心がときめくはずです!


■展覧会DATA
展覧会名称:フォスター+パートナーズ展:都市と建築のイノベーション
会場:森美術館
会期:2016年1月1日(金) ~ 2月14日 (日)
開館時間:10:00~22:00
※入場は閉館の30分前まで
休館日:無休
Web: http://www.mori.art.museum/contents/foster_partners/index.html

次のページでは町田市立博物館(町田): 魅惑の小宇宙!懐中時計展を紹介します。

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