幸せが一杯の空間がひろがる
山種美術館(恵比寿):【特別展】伊藤若冲 生誕300年記念 ゆかいな若冲・めでたい大観 ―HAPPYな日本美術―」
伊藤若冲《河豚と蛙の相撲図》18世紀(江戸時代)
新春の喜びや節句などの暦の節目、婚礼や誕生や長寿など人生の区切り、そして祭事など、わたしたちの暮らしには「おめでたいこと」が常にあふれています。そして日本美術においても、吉祥(おめでたいこと)は重要なテーマです。
この展覧会のテーマはおめでたいこと、すなわち「HAPPY」。伊藤若冲の七福神《布袋図》や《恵比寿図》などのユーモラスな作品から、横山大観の《心神》のように重厚感あふれる富士山まで、約70点の作品がならびます。とくに今年生誕300周年を迎える伊藤若冲の作品ははじめて展覧会に出品されるものが5点も並びます。柴田是真や、河鍋暁斎など鮮やかな色彩や、大胆な構図が魅力の幕末や明治期に活躍した画家の作品もまたみどころ。
河鍋暁斎の《浦島太郎に鶴と亀》の絵をもとに、亀甲形の台に、旭日とひょうたんをあしらった「ことほぎ」
ちなみに、展覧会ごとにオリジナル和菓子が供される美術館のカフェ「cafe 椿」の今回出品されるお菓子は、ことのほかハッピーなラインナップ。展覧会の帰りに、ぜひチェックしてみてください。
■展覧会DATA
展覧会名称: 【特別展】伊藤若冲 生誕300年記念 ゆかいな若冲・めでたい大観 ―HAPPYな日本美術―」
会場:山種美術館
会期:2016年1月3日(日)~3月6日(日)
※会期中展示替えあり
開館時間:10:00~17:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜
Web: http://www.yamatane-museum.jp/
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