アート・美術展/おすすめ展覧会・イベント情報

2016年2月のオススメ展覧会・美術展(2ページ目)

東京都美術館(上野)の「ボッティチェリ展」、山種美術館(恵比寿)の「伊藤若冲 生誕300年記念 ゆかいな若冲・めでたい大観」、東京都庭園美術館(目黒)の「ガレの庭 花々と声なきものたちの言葉」、森美術館(六本木)の「フォスター+パートナーズ展:都市と建築のイノベーション」、町田市立博物館(町田)の「魅惑の小宇宙!懐中時計展」をご紹介します。

浦島 茂世

執筆者:浦島 茂世

美術館ガイド


幸せが一杯の空間がひろがる
山種美術館(恵比寿):【特別展】伊藤若冲 生誕300年記念 ゆかいな若冲・めでたい大観 ―HAPPYな日本美術―」

伊藤若冲《河豚と蛙の相撲図》18世紀(江戸時代)

            伊藤若冲《河豚と蛙の相撲図》18世紀(江戸時代)


新春の喜びや節句などの暦の節目、婚礼や誕生や長寿など人生の区切り、そして祭事など、わたしたちの暮らしには「おめでたいこと」が常にあふれています。そして日本美術においても、吉祥(おめでたいこと)は重要なテーマです。

この展覧会のテーマはおめでたいこと、すなわち「HAPPY」。伊藤若冲の七福神《布袋図》や《恵比寿図》などのユーモラスな作品から、横山大観の《心神》のように重厚感あふれる富士山まで、約70点の作品がならびます。とくに今年生誕300周年を迎える伊藤若冲の作品ははじめて展覧会に出品されるものが5点も並びます。柴田是真や、河鍋暁斎など鮮やかな色彩や、大胆な構図が魅力の幕末や明治期に活躍した画家の作品もまたみどころ。
河鍋暁斎の《浦島太郎に鶴と亀》にちなみ、亀甲形の大に、朝日とひょうたんをあしらった「ことほぎ」

河鍋暁斎の《浦島太郎に鶴と亀》の絵をもとに、亀甲形の台に、旭日とひょうたんをあしらった「ことほぎ」



ちなみに、展覧会ごとにオリジナル和菓子が供される美術館のカフェ「cafe 椿」の今回出品されるお菓子は、ことのほかハッピーなラインナップ。展覧会の帰りに、ぜひチェックしてみてください。


■展覧会DATA
展覧会名称: 【特別展】伊藤若冲 生誕300年記念 ゆかいな若冲・めでたい大観 ―HAPPYな日本美術―」
会場:山種美術館
会期:2016年1月3日(日)~3月6日(日)
※会期中展示替えあり
開館時間:10:00~17:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜
Web: http://www.yamatane-museum.jp/

次のページでは東京都庭園美術館(目黒):ガレの庭 花々と声なきものたちの言葉を紹介します。
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