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『ブラック・スキャンダル』とジョニー・デップ特集(2ページ目)

ジョニー・デップ主演の新作映画『ブラック・スキャンダル』は実話の映画化。ジョニーは伝説のギャングを怪演して、高い評価を得ました。原型をとどめぬコスプレで演技することもあれば、味わい深い演技を見せることもあり、なかなか多彩な魅力を持った俳優ジョニー。そこで、今回は『ブラック・スキャンダル』&ジョニー・デップ特集。彼の魅力に迫ってみました。

斎藤 香

執筆者:斎藤 香

映画ガイド

ティム・バートン映画で性別を超えたジョニーを堪能

『ダーク・シャドウ』(2012年度作品)
200年前から1972年に甦ったヴァンパイア(ジョニー・デップ)が、栄華を極めた一族が落ちぶれた姿を見て、何とか昔の輝きを取り戻そうと奔走! 60年代に人気を博したドラマを映画化したティム・バートン監督作。

ジョニーのまわりにミシェル・ファイファーやクロエ・グレース・モレッツなど、美人女優がズラリという何気にハーレム状態のこの映画。中でもエヴァ・グリーンの迫力は突出しています。ジョニーと互角に闘って、エロい姉御的魅力を放っています。ジョニーはまた原型をとどめないヴァンパイアのメイクですが、この若干のやりすぎ感も、名コンビであるティム・バートン監督作品だからできること。ヴァンパイアだけど、根はいい人みたいなキャラがよく似合っています。

監督:ティム・バートン 出演:ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファー、ヘレナ・ボナム=カーター、エヴァ・グリーン、ジャッキー・アール・ヘイリー、ジョニー・リー・ミラー、クロエ・グレース・モレッツ


『チャーリーとチョコレート工場』(2005年度作品)
貧しい暮らしながら、元気で良い子に育ったチャーリー(フレディ・ハイモア)は、近所のチョコレート工場のウォンカ(ジョニー・デップ)の工場を見学できるチケットを手に入れます。そこはまるでファンタジー工場のようでワクワク! しかし、一緒に見学する子供たちはクセモノ揃い。それでもチャーリーは、大好きなチョコを作ったウォンカに会えると喜びますが……。

ティム・バートンが作りだした鮮やかなチョコレート工場に、ジョニー演じるオカッパ頭のウォンカがぴったりマッチ。子供たちを工場に招待する風変りな社長をうれしそうに演じています。チャーリーとウォンカにからむキャラも最高! 特に従業員のウンパルンパの奇妙な動き、チャーリーとともに工場にやってくる少年少女のチョコ好き、ガム好き、ツンデレお嬢など、濃いメンツが楽しい。遊び心満載なバートンの世界に誘ってくれるジョニー。ウォンカのキャラに徹したチャーミングな彼を堪能できます。

監督:ティム・バートン 出演:ジョニー・デップ、フレディ・ハイモア、デヴィッド・ケリー、ヘレナ・ボナム=カーター、ノア・テイラーほか


『シザーハンズ』(1990年度作品)
発明家の手によって人造人間としてこの世に現れたエドワード(ジョニー・デップ)。手が鋭利な鋏の彼は、何でもチョキチョキ切り刻んでしまい、ときには自分を傷つけてしまうことも。孤独に生きてきた彼ですが、ある日、親切な夫人の誘いで彼女の家に居候。そのとき娘のキム(ウィノナ・ライダー)と出逢い、彼女に恋をしてしまうのです。

ティム・バートンとジョニー・デップの相性の良さがしみじみ感じられるラブファンタジー。手が鋏ゆえに、愛する人を抱きしめることさえできないエドワード。その恋心が切なくて泣ける! エドワードのメイクをしたジョニーはイケメンからは程遠いけれど、エドワードの魂が乗り移ったような好演。素直でけなげで、いつの間にか、かわいくて仕方がなくなります。またエドワードからキムへの愛のプレゼントがいいんですよ。彼ならではの美しい贈り物に超感動!

そういえばこの共演がきっかけで、ジョニーとウィノナは恋人同士になったんですよね~という昔のジョニーの恋話も思い出されます。

監督:ティム・バートン 出演:ジョニー・デップ、ウィノナ・ライダー、ダイアン・ウィースト、アンソニー・マイケル・ホール、キャシー・ベイカー、アラン・アーキンほか

>お次は、世界的なヒット作とイケメンぶりにウットリする作品を。
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