遊びをやめない2歳児とどう関わればいい?
「あと1回で終わり」はいつまで続くの?そう思うことありますよね。
「あと1回で終わり」と約束したのに、なかなか遊びを切り上げられない。公園から帰りたい、お昼寝させたい、お風呂に早く入れたい…。後のスケジュールのことを考えると、ママの気持ちも焦ってきますよね。
主に2歳くらいの子にとって、「やりたい」気持ちをコントロールするのは、難しいもの。子供の気持ちを次の行動に導けるかが、課題になってきます。「あと1回で終わり」を成功させるために必要なのは、「満足感」や「納得感」を味わうこと。十分に味わえた子は、「あと1回で終わり」も納得できます。一方で時間をどれだけ費やしても「満足感」「納得感」がないと、いつも欲求不満の状態に。もちろん「あと1回で終わり」」は通用しません。
このやりとりの辛いところは、1日に何度も繰り返されるということ。その分、ママのストレスが高くなる場面とも言えます。お互いののストレスを最小限にするためにも、「あと1回で終わり」を成功させる、関わりのポイントをご紹介していきましょう。
<目次>
- 遊びの「はじまり」と「終わり」は事前に伝えよう
- 終わりの時間はわかりやすい方法で伝える
- 遊びは終了前にひと手間かけて、満足感アップ!
- 遊びをやめないで「あと1回で終わり」が守れなかった場合
- 遊びをやめない子供へママの気持ちを伝えるの大切
遊びの「はじまり」と「終わり」は事前に伝えよう
子供にとって一番残念なのは、楽しい時間が突然終わること。時間の感覚がわかっていない月齢であればなおのこと、残念な気持ちが派手に表現されます。これを回避するためにも、遊び始める前に、「はじまり」「終わり」を伝える習慣を作りましょう。 そうすることにより、子供も心の準備ができます。また、「時間には限りがある」ということを学ぶのはとても大切です。後々、時間の使い方を自分で考えることにもつながります。終わりの時間はわかりやすい方法で伝える
この時期、まだ時間の感覚はあいまいです。「15分で終わり」というのは理解できないと思ってください。子供にわかる方法で伝えなければ、知らないのと同じ。ぐずりの原因にもなります。そのためにも、伝える時には子供が理解できる方法を選ぶようにしましょう。例えば、時計の文字盤の横にシールを張り、「うさぎさんのシールの所まで」と伝えるのはいかがでしょう。遊びながら目で確認することもでき、時間の感覚を養うことにもつながります。また、タイマーををかけ、鳴ったら終わりというのもお勧めです。
遊びは終了前にひと手間かけて、満足感アップ!
直前にも終わりの時間の確認を!
終了の時間より少し前に、終了時間が近づいていることを教えてあげましょう。ここで大切なのは、楽しかった気持ちに十分共感すること。この関わりをすることで、「満足感」を印象付けることができます。その上で、気持ち良く終わりにすることを提案してみましょう。ここでやっと、「あと1回で終わり」という声掛けの出番です。
ママの声も聞こえている、終わりの時間も理解できている。それなのに、聞こえないふりをしていることってありますよね。わかってはいるけれど、遊びを切り上げるのが難しいという瞬間です。このような姿を見ると、ついついお説得モードになりがちですが、それは逆効果。この場合は、「終わりの時間って知っているよね?」という声掛けが有効です。子供が理解していることを承認することもでき、ママも叱らずに済みます。
遊びをやめないで「あと1回で終わり」が守れなかった場合
ママは子供の幸せを望むもの。楽しい気持ちのまま遊びを切り上げるよう、待ちたい気持ちもあるでしょう。そんな思いから、子供が泣いてでも終わりにするという選択をしにくいかもしれません。しかし、泣いても、ぐずっても「終わり」にするのは、悪いことばかりではないのです。「嫌な思い」は子どもの体験の中に残り、次に同じ場面がある時に、「前のような嫌な気持ちにはなりたくない」「楽しいまま終わりたい」という意欲につながります。今までご紹介したやり方をした上で、もし約束が守れなかった場合には、しっかりと「嫌な思い」を印象づけてあげましょう。その気持ちを十分に味わった上で、次の行動に意識を向けてあげられると良いですね。
遊びをやめない子供へママの気持ちを伝えるの大切
「嫌な思い」で終わるのは、ママにとっても後味が悪いもの。一歩間違えると、子供の中でママが意地悪しているという感覚が育ってしまいかねません。それを避けるためにも、日常の何気ない場面で「ママはあなたが大好きよ」「気持ち良く終わりにできるとママも嬉しいよ」「あなたのことをいつも応援しているよ」とママの愛情を言葉でを伝えておくと良いでしょう。そうすることで、ストレスのかかる場面でも、子供の気持ちを支えてくれます。子供とのやりとりは、1回伝えてすぐに上手く行くというものばかりではありません。しかし、目では見えなくても確実にお子さんの中に積み重ねられています。ご紹介した関わりの中で、できるところから試してみるのいはいかがでしょうか。
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