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歌手としてのベッキーを再評価してみる(2ページ目)

年が明けて、ベッキーは衆人の注目を集めていますが、この度、歌手ベッキー(2009年からは「ベッキー♪♯」名義)に焦点を当ててみます。僕がベッキーを歌手として認識したのは、彼女の「テクノキャット」というCM曲でした……。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

歌手ベッキー♪♯

ベッキーは2011年にセカンド・アルバム『風とメロディー』をリリースしていますが、コラボを主体としたJ-POP的内容となっています。また、ベッキー♪♯名義で8枚のシングルを出しますが、2013年のシングル集『3shine!~Singles & More~』を最後にリリースは止まっています。

チャートアクションを見ると、シングル、アルバムともに10位前後と決して悪くはないですが、『夢のチカラ ~今を変える3つのレシピ~』というTV番組で「私の歌に興味ある人はまだ少ない。タレントとは違うアーティストとしての自分も受け入れてもらいたい」とベッキー自身が語っており、売れっ子タレントと歌手としての実績のギャップを吐露しています。


伝説のスタフィー

ベッキー♪♯名義は、ユニバーサルへの移籍がきっかけになっているようで、ベッキーの公式サイトでは、移籍前の作品が含まれていません。また、2006年から2009年の間は歌手としてはブランクとなっています。初期ベッキー時代を振り返ると、気になる曲が2曲ありました。

一つは、彼女の2枚目のシングル『伝説のスタフィー』(2002年)。これは、任天堂のゲームボーイアドバンス用ソフトで、ヒトデのキャラクターが主人公のゲームです。無国籍なメロディーで始まる、ちょっとレゲエ感もある80年代的テクノポップになっています。結構クセになる好きなタイプの曲です。

伝説のスタフィー (amazon.co.jp)
densetsunostafi

伝説のスタフィー


伝説のスタフィー (YouTube)

さらら

もう一つは、3枚目のシングル『さらら』(2002年)。曲名からも伝わりますが、どこか郷愁を誘う「和」のテイストが伝わる打ち込み曲。グラビアアイドルの乙葉は同じ頃に『OtohaCD Volume1』という隠れた私的愛聴アルバムを発表していますが、そちらに近い世界観です。と言っても、ご存知な方はあまりいないでしょうが… ちなみに、乙葉の夫である藤井隆も歌手として僕は好きです。いつかこの二人についても書いてみたいです。

さらら (amazon.co.jp)
sarara

さらら


さらら (YouTube)

以上、歌手ベッキーについてのテクノポップ目線で偏った再評価をいたしました。最後に……ゲスの極み乙女。の「猟奇的なキスを私にして」も好きですよ。
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