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「自分へのご褒美」はお金が貯まらない習慣の1つ

給料日後やボーナス後に、がんばった自分へのご褒美として、ブランドバッグや洋服、スマフォやパソコンなどを新調する人は少なくない、と出版社の人から聞いたことがあります。しかしこれはお金が貯まらない習慣のひとつと言えそうです。

午堂 登紀雄

執筆者:午堂 登紀雄

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ナゼ自分へのご褒美が必要なのか?

自分へのご褒美を買う前に……

自分へのご褒美を買う前に……

給料日後やボーナス後に、がんばった自分へのご褒美として、ブランドバッグや洋服、スマフォやパソコンなどを新調する人は少なくない、と出版社の人から聞いたことがあります。しかしこれはお金が貯まらない習慣のひとつと言えそうです。

そもそもなぜ自分にご褒美が必要なのか。そしてなぜそれを自分自身のお金を使ってやらなければならないのか……。これは私の仮説ですが、ストレスマネジメントの力が影響しているのではないか、と考えています。

自分へのご褒美を欲するのは、他人から認めてほしい、喜びを分かち合える関係の人が近くにいない、背伸びをしていることが多く疲労感がある、という人の可能性があります。

無意識のうちに、日常的に自尊心が満たされない不満が蓄積している。それらを解消するため、自分で自分を褒めることで、達成感を得るとか、気分的に区切りをつける必要があるのではないか、と分析しています。もちろん他の理由も考えられますが、自分の努力や成果や存在価値といった、いわゆる自己肯定感が得られないストレスが蓄積していることは間違いないでしょう。

私の周りにいる投資家や起業家の友人たちの行動を見ると、「自分へのご褒美」という発想がありません。彼らはたとえば、経済的に自由、好きなことを仕事にしている、やらされ仕事ではなく自ら創造している、他人からどう思われようと気にしないし他人と比べない、自分に自信がある、などの共通点があります。

そのため「自分はがんばったんだ」と励ます必要もなければ、誰かから褒めてもらったりする必要もなく、買い物によってストレスを発散させる必要もないということでしょう。

であるならば、自分へのご褒美を買おうと思ったら、ちょっと立ち止まり、「はて、自分はどうしてご褒美が欲しいと思ったのだろう?」「ご褒美を買うと、自分の中のいったいどういう感情が満たされるのだろう?」と振り返ってみることです。(これはなかなか難しいことではありますが・・・)

そうやって自分の心の奥底を探っていくと、解決すべきストレスの根本が見えてくるかもしれない。「友人や家族に吐き出してみよう」などお金のかからない解決方法が見つかるかもしれない。

あるいは、自分の努力や成果といった、ご褒美を考えるきっかけとなったことを、フェイスブックなどのSNSに投稿するという方法もあります。すると友人知人から「いいね」を押してもらえたり、「よくがんばったね」などの褒め言葉をもらうことができる。それで自尊心が満たされれば、買い物に逃げる必要もなくなるかもしれません。

ただしこれを頻繁にやると、いわゆる「かまってちゃん」のようなイタいウォールになってしまうので、多様は禁物です。

参考文献)「お金持ちが財布を開く前に必ずすること」(KADOKAWA)
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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