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早稲田と慶應の入試対策 英語・国語で点を取る秘訣(2ページ目)

日本の私立大学の中でも特に並び称されることが多い早稲田大学と慶應義塾大学は、難関中の難関である。どの教科も対策がかなり大変だが、まずは特徴のある英語と国語の試験で対比してみたいと思う。

吉田 敦彦

執筆者:吉田 敦彦

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慶應義塾大学 英語

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ベンチャー起業で女性の進出が目覚ましい慶應義塾大学

慶應義塾大学も早稲田大学と同じように、学部によってかなり出題傾向が違う。また必ず小論文が必要であることも大きな特徴。たとえば、法学部の英語を見てみよう。
英語 80分
  • 文法・語法
  • 会話文
  • 長文総合問題
  • 長文総合問題
2015年は、2014年に比べて1題減り、非常に時間配分がやりやすくなった。長文の総語数が約1700語(2014年)から約1300語(2015年)に減少したため、時間的な余裕が生まれた。ただ傾向は例年一定ではないので、問題が追加されることもあるので、覚悟しておこう。

文法語法は正誤問題が基本で、首都圏のほとんどの難関大学と同傾向だ。過去問をやることで対策が出来るだろう。若干難しいと感じるのは、2番の会話問題だろう。出題されている慣用表現が、通常の大学受験レベルではないので、対策がやりにくいからだ。早稲田大学の場合にも触れたが、高校1年生や2年生なら、TOEFLの対策をすることで、十分に対策はできる。

長文総合問題の場合、各パラグラフの内容を問われることが多い。全体のテーマと主張を押さえた読み方が必要になるだろう。慶應義塾大学では、論旨の展開に関した出題が多いので、多少知らない単語があっても類推したり、全体の内容の展開から考える読み方が必要だ。

文学部で出題される記述問題も該当箇所さえわかれば、通常の和訳の作業になる。その際、全体の論旨に合わせた訳出を心がけるようにすると高得点になる。

慶應義塾大学 小論文対策

慶應義塾大学受験の大きな特徴の一つが小論文であるだろう。他の大学では、課されない小論文対策が必要になってくる。例えば、
  • 法学部 90分 1000字
  • 文学部 90分 760字
  • 総合政策学部 120分 1000字
小論文の対策が大変だということで、慶應義塾大学を敬遠してしまう受験生も多いぐらいだ。対策としては、小論文の専門家の添削授業を受けることをお勧めする。国語の講師が平行して小論文対策をやっている場合もあるが、予備校の場合小論文のみを指導科目にしている講師がいる。このような方は、プロ中のプロで、各大学の小論文内容に熟知している。このようなプロに添削指導をしてもらえば、短時間で確実に効果がでるだろう。

小論文の書き方(論文の形式を踏まえている)という点だけでなく、自分の書いたものが得点の範囲内にあるかどうかも、個人ではなかなかわからないからだ。予備校の場合には、小論文の添削授業が必ずあり、細かな添削指導が行われている。1人1人対面で、問題点が指摘され、どう改善すべきかを指導してもらえる。小論文対策は、必ず対面式の授業で行ってもらいたい。

早稲田大学と慶應義塾大学 独自の校風

早稲田大学と慶應義塾大学は、比較されることが多い。最近の世界的な大学評価基準の一つが、「ベンチャー起業家をどれだけ育てられるか」である。産学官連携データ集(平成21年度)を見ると、ベンチャー設立数の上位には、1位東京大学151社、2位早稲田大学111社、9位に慶應義塾大学55社と早稲田大学の健闘が著しい。一方、それぞれの主なベンチャー経営者を何名か上げてよう。

早稲田大学
  • リブセンス 村上太一氏 (政治経済学部卒)
  • ウダゴエ 園田智也氏 (大学院理工学研究科修了)
  • 元ウノウ 山田進太郎氏 (政治経済学部卒)
  • ユーザーローカル 伊藤将雄氏 (大学院国際情報通信研究科修了)
  • クオリティ エクスペリエンス デザイン 太田啓路氏 (大学院国際情報通信研究科修了)
  • ロケットスタート 古川健介氏 (政治経済学部卒)

慶應義塾大学
  • トレンダーズ 経沢保子氏 (経済学部97年卒)
  • マザーハウス 山口絵里子氏 (総合政策学部卒)
  • ミスタータディ 清川忠康氏 (法学部卒)
  • ラクスル 松本恭攝氏 (商学部卒)
  • 三三 寺田親弘氏 (環境情報学部卒)
  • エニグモ 須田将啓氏 (理工学部卒)
  • 音力発電 速水浩平氏 (環境情報学部卒)
慶應義塾大学では、この方面への女性の進出も目覚ましいことがわかる。早稲田大学と慶應義塾大学は、日本を代表する私立大学であるが、それぞれの校風を持っている。オープンキャンパスに行ったり、実際に通っている先輩に意見を聞いて、自分に合っているか考えてみよう。

私立大学の受験は、通常1月末ぐらいからだが、早稲田大学と慶應義塾大学では、本試験が2月末ぐらいから行われる。残りの期間でまだまだ成績を上げられるはずだ。

どちらの大学に行っても、素晴らしい大学には変わりないが、自分にとって最高の4年間を過ごせる場所を見つけられることを願います。
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