並び称させることが多い早稲田大学と慶應義塾大学。その入試で差がつくとされている英語と国語について対策を解説する。

早稲田大学 英語

waseda

日本の私立大学の頂点の一つ早稲田大学

早稲田大学は、問題数が多いので有名。最難関の一つとされている政治経済学部の2015年の問題を見てみよう。
指定時間 90分
  • 長文総合問題 838語
  • 長文総合問題 797語
  • 長文総合問題 735語
  • 会話問題(空所補充、語句整序)
  • 自由英作文
長文問題は論説文が基本で、様々なジャンルから出題されている。専門書やWall street jounalやThe Newyork Times、The Economistなど多岐にわたる。例えば、長文1題に25分を配分した場合、3題で75分、残りの会話問題と自由英作を15分でやる計算になる。いずれにせよ、時間はかなりきついことがわかる。

外国語90点、国語70点、地歴公民または数学70点の合計230点で合格最低ラインは、2015年度で160点、約70%が必要だ。このように、時間が切迫しているため、速読が必要となると言われることが多い。受験生の中にも、最初から直読直解(英文を右から左に訳し下して読む方法)を実践する者が多い。しかし、直読直解でフレーズ毎に内容を理解して読んでいくとしても、通常の大学入試レベル以上の語彙力が必要であるし、背景の知識もある程度あったほうがいい。

速読と精読演習は平行して、語彙力はTOEFL対策で

直読直解でフレーズ毎に読むのは一見効率が良さそうだが、語彙力が少ない場合、自分のわかっている単語から謝って類推して誤読してしまう可能性も高い。受検直前には、時間を配分して実践的に解答する練習も必要だが、基本に戻って正確に読めているかをじっくり時間をかけて精読で確認することも必要だろう。

また語彙力を上げるためには、市販の単語帳だけに頼らず、過去問の中から未知の単語や語句をまとめて覚える方が効果的だ。早稲田大学の受験では、上記の出典を見てもわかるように、通常の大学受験単語以外から出題されている場合が多い。

対策としては、TOEFL対策をすることをお勧めする。最近早稲田大学だけでなく、主要な難関大学でTOEFLのibtの点数をAO入試や一般入試で出願条件にしたり、優遇条件にする例が増えている。TOEFL対策をすることで、より時事英語的な語彙力がつくので非常に効果的で、時間内に問題を処理する練習にもなる。

背景の知識UPは過去問の訳文を利用しよう

大学受験直前になって、背景の知識を増やすために本や雑誌を読んでいる暇はない。1番簡単な方法は、過去問の全訳を読んでみることだ。まず日本語の全訳を読んでもわかりにくい問題文を探す。
その文の内容が、例えば哲学的なものであるとしよう。そうするとそのような哲学的な専門用語に対する背景の知識が欠けていることがわかる。あとは、その英語と訳語と定義をまとめていくだけで、自分にとって読みにくい英文が無くなっていくはずだ。

早稲田大学の英文問題は難解だが、各段落の論旨の展開に注意して読むと、意外にわかりやすいことが多い。また先に設問を読んでおいて該当箇所を探していけば、解答時間がより短縮されるだろう。

早稲田大学 国語は基本を大切に

早稲田大学は、英語と同じように各学部によって国語も出題傾向が違う。政治経済学部のように90分で現代文2題、古文と漢文の融合問題1題であったり、60分で現代分1題、古文漢文の融合問題1題など様々である。

内容も国語の担当者によれば、随筆や小説、評論と様々な範囲から出題されるということだ。また、内容を自己流に解釈したり、類推して解こうとすると、間違った選択肢を選びやすくなってしまう。早稲田大学の場合、謝った判断を誘因するようなひっかけの選択肢が多いので注意しよう。

だからこそ、基本に忠実にやることが必要。常識としての語義の定義や、文法、単語の意味を正確に押さえた上で読んでいくことが大切だろう。間違った問題は、宝物だと考えてじっくり解説を読んで、自分の誤答パターンを知ることが正答へ至る近道。

続いては、慶應義塾大学の英語と国語(小論文)をみていこう。