第4位 北海道発「朝食」戦争

2016年3月、新幹線が新青森から新函館北斗まで延伸。北海道新幹線が開業する。東京から新函館北斗まで4時間強で結ぶ、直通運転の「はやぶさ」が誕生。開業前には「本数が少ない」、「飛行機に比べて時間がかかる」等々の声も聞こえてきているが、いざ開業すれば、あらためて北海道や函館が注目されることは間違いない

 

そのなかでも、全国に波及するであろうと予想するのが「朝食戦争」。ホテルの3B戦争と言われ、数年前から、ベッド・バスルームと並び競争のネタとなってきた朝食だが、クチコミサイト・トリップアドバイザーの人気コンテンツ「朝食のおいしいホテルランキング」でも北海道のホテルが目立って上位に進出してきている。

函館で毎年ランクインする「ラビスタ函館ベイ」は、朝からこぼれるようなイクラをどんぶりに載せ放題の海鮮丼が目を引き、番屋風の魚介のあぶり焼きコーナーでは炙りたての魚介や野菜の香りがいい感じで漂う。その魅力はこちらでも紹介されている。

函館では老舗の「函館国際ホテル」もランクインした。こちらは朝からステーキだ。目の前で焼き上げてくれるジューシーな「シェフズステーキ丼」は行列覚悟でもゼッタイにいただきたい。

 
札幌グランドホテル

札幌グランドホテルの朝食は北海道の食材のオンパレード


札幌も負けていない。老舗「札幌グランドホテル」ノーザンテラスダイナーのバイキングは、目移り必至の道内素材のオンパレードだ。それに、名物のアップルパイやフレンチトーストとくれば、この朝食を食べに札幌に行ってもいい。トリップアドバイザ―では、ホテル京阪札幌やセンチュリーロイヤルホテルもランクイン。北海道だけではない。神戸や沖縄でも朝食戦争が始まっている。

 

昔に比べ、宿で酒を飲む方も減った。夕食は早々に切り上げ、むしろ朝食をゆっくり食べる方も増えてきた。その結果、朝食戦争の火の手は徐々に全国に広がっていくことだろう。

 

 

第3位 長崎県の黒島

今年6月、日本で20番目の世界遺産「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」が誕生する。16世紀にキリスト教が伝来した長崎では、豊臣秀吉や江戸幕府による厳しい取り締まりに耐え、信徒は隠れキリシタンとなって信仰を守ったという話は誰もが知っていることだろう。そうした信徒に守られた教会が長崎県には多く残っており、長崎県内12の教会に熊本県天草の1つを加え、13の教会群が登録される予定だ。

 
九十九島

黒島のキリシタン墓地


有名な教会も含まれているが、そのほとんどはかなりの田舎や島々にある。とりわけ、私が注目するのが、佐世保市の九十九島に属する「黒島」にある「黒島天主堂だ。弾圧が増す中、多くの隠れキリシタンが移り住んだ「cross島」の住民のキリシタン比率は今でも7割とも、9割ともいわれる。山の中にひっそりと隠れるようにある墓地は圧巻だ。今でも土葬が守られ、十字架が所狭しと天に向かう墓地はいつも花で埋めつくされている。その島の天主堂は煉瓦で造られ、アーケード式の内観も壮大なもの。高い木が買えず、木目は手で描かれたものだ。現在も日常的に祈りが捧げられている教会は、島の「民宿つるさき」に頼むとガイドを手配してくれるので、一度は観ておきたい。

 
九十九島

黒島天主堂は必見(特別に撮影を許可いただきました)


黒島へ行くには、佐世保駅からバスで相浦港へ。港から小さなフェリーが一日に3便だけ出ている。世界遺産登録後は、おそらく入島制限しないとたいへんなことになるだろう。ツアーで大勢が連れてこられるような観光地にするのではなく、「本当にここへ行きたい」と思う方だけが訪れて欲しい島だ。

 

黒島に行ったなら、必ずいただきたいのが「島めし」。新鮮な魚介や島豆腐が何品も並ぶ。とりわけ、島のじゃがいもの甘さには驚くだろう。島のあんまん「ふくれまんじゅう」づくりも機会あれば体験したい。そんな黒島が多くのメディアに採り上げられる日も近い。