その頭痛、本当に肩こりが原因?
寝込むほどではないけれど、不快な頭痛を繰り返すのはなぜ?
このように訴える人の中でよく伺うきっかけは「肩こりがひどくなると頭痛になるような気がする」という「肩こりのせいかも」という話。ですが、本当の原因は肩こりでは無い場合があります。どのようなことが考えられるのか、以下で見ていきましょう。
日常生活における頭痛が起こるきっかけ
下記のような場合に頭痛になった経験はありませんか?□じっと座っている時(デスクワーク・ソファでくつろぐ・床で横座りをしているなど)
□キッチンで調理をしている時
□朝、目覚めたあと
□普段よりもたくさん歩いたり走ったりした後(翌日以降の場合もあり)
□寒い場所にいて体を冷やしてしまったあと
これらのきっかけは、一見共通点が見当たらないと感じるかもしれません。頭痛自体は、頸部や頭部の筋肉が緊張してこっていることが関係していると考えられます。しかし、実はその頸部・頭部の筋緊張を引き起こす元は、骨盤の歪みにある可能性があります。
ポイントは「骨盤は背骨の土台」であるということ
骨盤の傾きによって頭部・頸部の筋肉に負担が及ぶ場合があります
そのため、何かの原因で骨盤が歪んでしまうと、土台が傾くことになり、背骨・頭部の位置的なバランスも崩れてしまいます。その時、頭痛に関係する筋肉にしわ寄せが及ぶと、肩こり、そして頭痛を生じる可能性があります。つまり、肩こりが頭痛を引き起こしているのではなく、骨盤の歪みが、肩こりと頭痛を同時に引き起こしている可能性があるのです。
骨盤調整をしないと繰り返してしまう頭痛もある
骨盤の傾きが深く関わる頭痛の場合は、頭部や頸部の筋肉をほぐすだけでは、頭痛が改善されなかったり、軽減してもまた再度頭痛に見舞われることが起こり得ます。そのため、首・肩周りの筋肉をほぐす他にも骨盤を調整するエクササイズが必要になります。骨盤周りの筋肉が調整され骨盤の傾きが整うと、背骨・頭部のバランスも安定しやすくなり、肩こりを和らげるエクササイズの効果もアップします。
まずは骨盤調整をしてみましょう
■その1 疲労しがちな筋肉に刺激を入れる骨盤や股関節に付着している筋肉(腸腰筋・腹斜筋)の緊張をやわらげます。
脚の前後幅によって伸ばし方を調整することができます
上半身は前かがみにならないように気をつけながら捻じりましょう
3. 左足を前、右足を後ろへ変えて、同様に行います。「1」~「3」を1セットとして3回繰り返します。
■その2 姿勢の安定感に関わる大切な筋肉をほぐす
骨盤と股関節にまたがるお尻の筋肉(大臀筋)も骨盤の傾きや姿勢変化に大きな影響を与えます。
体の後方へ両手をつきます
スネを乗せるだけでも硬さを感じる人は、このポーズを数回繰り返して練習してみましょう
背骨はまっすぐなイメージで、脚の付け根から上半身を倒します
※左右交互に行います。左右1回ずつを1セットとして3回繰り返しましょう。
※お尻の筋肉や股関節周りの筋肉がガチガチな人は、最初はつりそうに感じるかもしれません。無理をせずに、キープする時間を減らしながら慣らしていきましょう。
骨盤調整後に頭痛予防の頭部エクササイズ!
頭痛が起こる人の中には、直接首の筋肉をほぐすと調子が悪くなる人も多いため、二次的に頸部の緊張がやわらぐような頭部へのアプローチをご紹介します。強く掴まず、ごく軽い力で掴むイメージで指を頭皮へ当てます
頭皮が軽く刺激される程度で気持ちよくマッサージをしましょう
こりやすい部分なので強く圧し過ぎると痛む人もいますから、心地良さを目安にして下さい
頭に触れている指全体で上方へ圧を引き上げるように圧をかけましょう