貯蓄/貯蓄する基本の方法

貯蓄は「赤」「青」「黄色」の3つに分ければ失敗なし

みなさんは、お金をどこに貯めているでしょうか。「貯めるのが苦手」という人は、給与振込口座にそのまま貯めていることが多いのです。それでは、せっかくの貯蓄をうっかり使って失敗する可能性大! そこで今回は、2015年からお伝えしているこちらの内容。お金を目的別に「赤」「青」「黄色」の3つに分ける方法についてお伝えします! 【2021年12月更新】

西山 美紀

執筆者:西山 美紀

貯蓄ガイド

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貯蓄は「目的別」に3つに分けるのが正解!

「お金が貯まらない」と悩んでいる人は、お金を貯める“場所”で失敗していることがよくあります。特に多いのが、給与振込口座にそのまま貯めているケース。

がんばって貯めてきたのに、ある日ふと、残高が多いような気がして気持ちが大きくなり、衝動的に使ってしまった経験はないでしょうか。貯蓄が減ってしまい、「自分は貯蓄ができないタイプだ」と思い込んでしまう原因になります。

そこで今回は、貯蓄が苦手な人に向けて、簡単な方法を伝授。目的別に「赤」「青」「黄色」と、信号のように3つの色で分けるとわかりやすくなります。順を追って説明していきましょう。
 

「赤」は、絶対に手を付けてはいけない貯蓄

「赤」の貯蓄は、近い将来に使う目的が決まっているお金のことです。例えば、「子どもの教育費」として積み立てているお金を使いこんでしまったら、将来子どもが、教育費が足りないことで進路変更をせざるをえないかもしれません。それはかわいそう……。教育費として貯めているお金は、普段使いなどで手を付けてはいけないですよね。

他にも「車を買いたい」「再来年海外旅行に行きたい」「○年後の住宅購入に向けて、頭金を貯めたい」などと、具体的に予定が決まっているものも同じです。

これらは信号の「赤」がストップを表すのと同じイメージで、今使うのはストップ! 信号が青に変わって使うことになる時期が必ずきますから、「今は絶対に使わずに、貯めていくお金」だと意識しましょう。

「赤」のお金は、給与振込口座とは別の口座に分け、しっかり区別すること。給与天引きとして確実に貯められる財形貯蓄や社内預金も便利ですし、勤務先にこれらの制度がなければ、定期預金や他の銀行の口座を選んでみましょう。

一部のネット銀行にある「自動入金サービス(毎月決まった金額を、大手銀行などから無料で移せるサービス)」を活用するのもおすすめです。ネット銀行なら、大手銀行より少し金利が高めなので、より増やすことが期待できます。

そして「これは赤のお金だから、絶対におろさないで貯めていく!」と、自分に決意表明をしましょう!
 

「青」は、使ってもいいお金

「青」のお金は、使ってもいいお金のこと。信号の「青」が「進んでOK!」というのと同じで、「使ってOK!」という生活費のことです。

ただし、振り込まれた給与をすべて「青」の口座に入れたままだと、全部使い切ってしまいがち。これでは貯まりません。

振り込まれた給与のうち、まず貯める分を「赤」の口座へ移すことが重要です。上記で紹介した財形貯蓄などのように、自動的に貯まる仕組みがあれば、この手間はなくなります。貯蓄分を移した後で、晴れ晴れとした気持ちで「青」のお金を使いましょう。
 

「黄色」は、臨機応変に対応するお金

最後に「黄色」のお金とは、臨機応変に対応するお金のことです。信号で「赤」と「青」の間に「黄色」があることをイメージしてみてください。つまり「貯めておくけれど、いざというときには使ってもいいお金」だと考えましょう。

例えば「急に冠婚葬祭などがあって遠くに行くことになった」「家電や車が故障して修理代や買い替え費用が必要になった」などという緊急事態に、ある程度まとまったお金が「黄色」に準備されていれば安心です。

また投資を始めてみたいと思ったときも、この「黄色」の中の、余裕資金の一部から使うのがよいでしょう。

「黄色」のお金を用意しておくことで、普段とはちょっと違う出費があっても、大切な貯蓄である「赤」の貯蓄も、日々をきちんと過ごすための生活費である「青」のお金も守られるというわけです。

在宅勤務が増えたり、以前に比べて外出する機会が減ったりする今、この「黄色」のお金は緊急事態にすぐ対応できるように、自宅近所のコンビニATMで無料で引き出せるネット銀行を利用するのがおすすめです。

以上、貯蓄初心者さんに向けて、お金を「赤」「青」「黄色」の3つに分けて、目的別にお金を区別する方法をお伝えしました。貯蓄中級者さん以上の方は、「赤」「青」などと、わざわざ色に置き換えて考えずに、自然にされていることかもしれません。

貯蓄初心者さんで、貯蓄も生活費も同じ口座だという人は目的別に区別するために、まず口座を準備するところから始めてみてください。

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