シンプルライフ/家事をシンプルにする

片付かないのは、大掃除のたびに洗剤を買うせい!?

「モノがあふれる生活を、来年こそは改善したい」と思っているあなたは、大掃除にとりかかる前にやっておべきことがあります。それは、住居用洗剤の在庫を調べること。

金子 由紀子

執筆者:金子 由紀子

シンプルライフガイド

洗剤を買おうとしているあなた、ちょっと待って!

「モノがあふれる生活を、来年こそは改善したい」
と思っているあなたは、大掃除にとりかかる前にやっておべきことがあります。それは、住居用洗剤の在庫を調べること。

洗剤

たかだか数百円の洗剤の買い方が問題!

洗面台や台所シンクの下の使用中のものはもちろん、吊戸棚、押し入れの中などにしまいっぱなしの洗剤はありませんか?
「セールで安かったので3本まとめ買いしておいた」
「粗品でもらったものが、箱のままとってあった」
「お歳暮やお中元のセットに入っていた」
洗剤は、傷んだり腐ったりしないので、どうかすると何年もしまいっぱなしになっていることもあります。


掃除が苦手な人ほど、洗剤を持っている!?

お掃除サービス業者によると、
「家の中の掃除をため込んでしまう人いに限って、洗面所のシンク下収納には、たくさんの種類の、しかも使いかけの洗剤が入っている」
そうです。

掃除に苦手意識を持っている人、いつも忙しくて時間がなく、掃除が後回しになってしまう人は、どうしても掃除の頻度が少なくなりがちです。すると当然、汚れは蓄積し、場所によっては汚れが固定して落ちにくくなっています。一念発起してそんな場所を掃除しようとするとき、「簡単に汚れが落ちる!」と謳う新製品の洗剤は、心強い味方となってくれる気がします。


カートで大量の洗剤を……

カート

カートで爆買い、スカッとしますが、後がタイヘン!?

そこで、大型ドラッグストアやホームセンターにクルマで乗り付け、カートを押しながら、次々によさそうな洗剤を放り込んでいきます。「一般住居用」「浴室用」「トイレ用」など、場所別にさまざまな洗剤が売られているので、それを全種類。「2本で10%Off!」「お買い上げ一点につき、当社製品のサンプルつき!」というPOPが貼られていたりすれば、迷わずそちらを選ぶ。

家に帰って掃除を始めると、なるほどよく落ちる。頑張って掃除をして、家の中がきれいになるのは嬉しいものですね。

しかし、新品の洗剤をボトル一本使い切ることはなかなかありません。1本は使い切っても、2本組で買った2本目まで使いいることは滅多にないでしょう。


一度使っただけで固まっていく洗剤

でも、洗剤ですから、また使えるし……今年はもっと頻繁に掃除するし……と思って、洗剤を洗面台の下にしまいます。その時気づくのです。前回、同じことを思って、同じように洗剤を大量に買い、同じように余らせ、半分使いかけのまま保存した洗剤が、きっちり閉まっていないフタから垂れた中身で固まっている……。

使いかけの洗剤は、保存状態や種類によっては中身が固まり、使いものになりません。
去年と同じ種類の洗剤をまた買ってきて、また余らせてしまうのなら、2本買って1本ムダにしたのと同じです。これは、
「今あるものを見ないで買う」
「ほんとうに必要なものは何か考えずに買う」
という習慣のために起こります。


洗剤だけじゃない! 買い方に問題アリ

ホームセンター

お店に行けば何でもある。モノが問題を解決してくれそうに思える

洗剤に限らず、こういう買い方をしているから、さまざまなモノが家の中に増殖していくのです。保存食品、調味料、靴下や肌着、シーツやタオル、アルミホイルやラップ類など、腐らない消耗品はそうなりがちです。洋服や靴も同じ。収納スペースは足りなくなるし、何個持っているかわからなくなってしまいます。ムダな買い物をして家をゴチャゴチャさせないためには、「買わないための予防手段」を身に着けておくことが必要です。

ムダ買いSTOP! 3つのルール

1 持っているものを把握する
在庫

一個を何日で使っていますか?(ガイド家例:トイレットペーパー10日で1個)

洗剤やラップ、ティッシュペーパーなど、つい買ってしまがちなものは、1カ所に集めましょう。今ある数がすぐにわかるようにしておきます。自分が使い切るペースを知っておけば、過剰在庫を持たずに済みます。


2 何がどのくらい必要かを知った上で買う
トイレットペーパーやシャンプーなどを、自分はどのくらいのペースで使っているのか、知っておくと参考になります。トイレットペーパーは使い始めた日付を芯の内側に書いたり、シールで貼っておくといいでしょう。


3 なるべくあるものを使う
道具

便利グッズを使いこなすのは案外難しい。シンプルな道具は汎用性があって意外に使える!(細かい部分の汚れ落としに千枚通しや金串、窓拭きには熱いお湯で絞ったタオル)

やたらと新しいものを買ってしまう前に、今あるもので代用できないか、その都度考えます。「お掃除便利グッズ」はさまざまものが出回っていますが、言うほど「ラクしてキレイ」にはならないもの。実際は、単純な道具で掃除しても、大して時間は変わらなかったりします。掃除も、粉石けんを溶いたものでどこでもそこそこキレイになるものです。


お部屋も片付く、お金もたまる!

サッシ

サッシの溝掃除には、竹串(千枚通し)とぼろ布と水が最強

常日頃から、
「在庫はいくつあったかな?」
と確認するクセをつけ、何かが足りなくなっても、
「これはアレで代用できないかな?」
と意識することを心がけることで、ムダな買い物を予防するこができ、家の中から次第にモノが減っていきます。災害などへの対応力も養えます。

その日までは、今あるモノを使い、使い切るまではそれを買わないようにしましょう。きっと、お金もたまるはずですよ!

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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