泥棒は、留守宅に入るとは限らない!?
窓の締め忘れとガラス破りにご用心
侵入窃盗が発生する場所として、最も多いのは住宅(56.1%)で、特に一戸建住宅は38.5%と高くなっています。共同住宅では、3階建て以下が13.0%、4階建て以上は4.6%と、一戸建住宅よりは割合が低いですが、発生していないわけではないので、油断はできません。
泥棒というと、住民が留守の間に入る「空き巣」のイメージがあります。警察庁によると、手口としては「空き巣」(36.5%)が最も多いですが、夜間、住民が寝静まった頃に侵入して盗みをはたらく「忍込み(しのびこみ)」(12.0%)や、住民が昼間在宅中でも空いている窓などから入ってくる「居空き(いあき)」(3.0%)で、合計15%も発生しているとのことです。
侵入手段のトップは、どの家も共通!
泥棒が入ってくる方法としては、一戸建住宅・共同住宅に関係なく、「無締り(鍵をかけていない窓などから侵入して金品を盗む)」が43%~46.2%と4割以上を占めます。次いで「ガラス破り」が、一戸建住宅と3階建て以下の共同住宅で約36%、4階建て以上の共同住宅で約23%でした。侵入口としては、一戸建住宅と3階建て以下の共同住宅で「窓」が56%以上、4階建て以上の共同住宅でも40%以上となっています。「表出入口」からというのは、一戸建住宅(約18%)よりも、共同住宅(31.7%~46.4%)の方が多くなっていました。一戸建に住んでいる人は、玄関の戸締りや1階の窓は注意するけれども、2階やトイレ・風呂場などの小さい窓は換気のために開けてある、ということも多いと思います。また、共同住宅に住んでいる人は、上の階に住んでいると安心して窓を開けておく(無締り)、という方も多いかもしれません。先日、「合い鍵を万が一のためにポストなどに入れておく人がいるけれども、それを狙う空き巣犯もいる」という話を耳にしました。下表のデータでも、共同住宅の侵入手段に「合い鍵」の割合が高めなので、もしかしたらポストなども狙われているのかもしれません。
泥棒に入られると「現金や預金通帳、貴重品などを盗まれる」だけでなく、「パソコンや電化製品を盗まれる」被害もあるそうです。最近は、パソコンに「住所録や家計簿などの個人情報」を保存している方も多いので、こうした大切な情報もいっしょに盗まれてしまうとのこと。自分たち以外の人にも被害が及んでしまったら大変ですし、「住民に見つかって強盗に変身」「留守宅で待ち伏せして、暴力を振るわれる」など、身の危険も隣合わせです。ガイド平野は、「居空き」という言葉や、「忍込み」との違いを初めて知りましたが、侵入を防ぐことがいかに大切か、改めて痛感しました。
>>防犯用品にいくらかかる?