高校生の自転車事故は、朝の通学時間帯での事故が多い
自転車に乗っているときや歩行中のリスクには大きく3つあります。
<自転車を取り巻く事故のリスク>
- 自分がケガをする
- 他人にケガをさせる
- 車に傷をつけたりする(他人の財物に損害を与えてしまう)
これらに備えるために自転車保険に入る方法もありますが、加入している自動車保険を見直して、自転車事故に備えることも。自動車保険で自転車事故に備えるためのポイントを紹介します。
自転車事故の「自分のケガ」に備えるには
前述の警視庁調査によると、自転車事故の8割以上が車両同士の事故です。自転車と車、自転車と自転車、自転車とバイクなどの事故が大半を占めるのです。車両同士の場合、自分も大きなケガをすることは少なくありません。経済力のない相手との事故であっても、十分な治療が受けられるように備えておきたいものです。自動車保険で「自転車と自動車の事故によるケガ」に備える方法は2つあります。
■車内・車外ともに補償する
1つは、人身傷害保険を「車内・車外ともに補償」にすることです。人身傷害保険は自動車事故でケガをしたり、後遺障害を負ったり、死亡したりしたときに補償されるものです。この保険の対象となる範囲を、契約している車に乗っているときだけ(車内のみ補償)ではなく、車内・車外に拡大することで、本人(記名被保険者)とその家族(※)が自転車に乗っているときの車との事故に備えることができます。
■家族の傷害特約を付ける
2つめは、自動車保険に「傷害特約(家族型)」または「ファミリー傷害特約」「ファミリー交通傷害特約」を付ける方法です。
これは、不慮の事故でケガをしたり、後遺障害を負ったり、死亡したりしたときを補償する傷害保険を特約にしたものです。「ファミリー」や「家族」という言葉が付いているものは、本人とその家族(※)を補償します。「交通」という言葉が付いている場合は、補償対象が車、自転車、バイクなどの乗り物による交通事故や駅構内の事故などに限定した補償になります。
これらの特約を付加できるのは一部の自動車保険です。すべての保険会社で付加できるわけではありませんが、一般の傷害保険に単独で加入するよりも保険料が抑えられていることもあります。確認してみるといいでしょう。
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