サイズは若干アップでアクセサリー併用ができない
他にも大きな違いがあります。それはサイズです。若干の差ではありますが、幅が約7mm、高さが約14.5mm大きくなっています。重さは約1g軽くなっているので、持った感触としては大きくなった印象はありませんが、重要なのがアクセサリー。ハウジングなどほとんどのアクセサリーが装着できなくなってしまっているのは、前モデルのユーザーそれも、アクセサリーをセットで購入した人にとっては残念な感じです。ボタン類も変更され、Wi-Fiボタンが追加されています。NFCで接続していた人にとっては、あまり恩恵が得られませんが、NFC非搭載のiPhoneで接続する人にとっては、かなり便利になりました。
電池ボックスの開閉システムの変更されています。オープンとロックをスライドして切り替える部分がちょっと弱く、ちょっと引っかかっただけでオープンになることがありましたが、「SP360 4K」のスライドはバネで必ずロック側にとどまってくれるので、不意に外れることがなくなりました。また、電池カバー自体が完全に取り外せる蓋から、ヒンジにより開閉する蓋に変更されたので、開けた時に蓋を落とすこともなくなりました。
アプリもソフトもSP360 4K用が必要
スマートフォン用アプリもPC用のソフトもどちらも「SP360 4K」専用のものが必要です。どちらもマスプロ電工のサイトで無料ダウンロード可能です。アプリはApp StoreとGoogle Playでもダウンロード可能です。PCソフトは「SP360 4K」に対応しているだけで、基本的には「SP360」のソフトと大きな違いはありません。アプリは「SP360 4K」の機能に合わせ、できることが多くなっています。
「SP360」のアプリでは撮影モードが静止画、動画、ループの3種類だったのに対して、「SP360 4K」では、その3種類に加え、タイムラプス動画、ハイスピード動画、連写モードの3種類も選べるようになっています。ホワイトバランスもオート、晴天、曇天、蛍光灯、水中の他に、白熱電球を追加しています。
新規に色彩の変更も可能になり、普通、白黒、鮮明の3つから選べるようになりました。
露出は「SP360」のアプリでも変更できましたが、半円上のダイヤル操作みたいなUIだったので、どっちにスライドさせればアップするのか、ダウンするのかわかりにくかったが、今回う上下なのでわかりやすくなった。
待望の全天球撮影も可能に
2016年に発売予定のアクセサリー、ダブルベースマウントを使い、2台の「SP360 4K」を装着させ、専用ソフトで編集することで、水平垂直360度の全天球撮影ができるようになりました。SP360 4Kを2台用意すると言うのはかなりハードルが高いですが、それでも全天球に対応できたのは嬉しいニュースです。「SP360 4K」の発表会では、「SP360」同士、「SP360 4K」同士であれば、全天球に対応するとのことだったので、「SP360」ユーザーにも朗報だ。ただ、「SP360」ユーザーが新規に購入するのは「SP360 4K」の可能性が高いので、「SP360」と「SP360 4K」の組み合わせでも全天球が撮影できるようになることを期待したいところです。
最後にYoutubeで360度動画を体験できる動画を掲載しておきます。スマートフォンならスライドすることで、PCならドラッグしてマウスを動かせば、見たい場所が見られるようになります。是非、お試しを。