感動作あり、美麗ファッション映画あり!

『わたしはマララ』(2015年12月11日公開)

ノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイの名前を聞いたことはあるでしょう。彼女の素顔とその信念に迫ったドキュメンタリー映画が『わたしはマララ』です。

パキスタン・タリバンに女性の教育を妨害され、マララは教育の権利を主張したため、パキスタン・タリバンに頭部を撃たれました。一命を取り留めた彼女は、今でもイギリスで学びながら活動を続けています。そんな彼女を追いかけたこのドキュメンタリーは、マララという女の子の信念と、ときどき垣間見られる少女らしさを映し出しています。とにかく命を失う恐怖よりも、信念を貫き、屈しない精神の強さに驚嘆します。それも大変なことを当たり前のように軽やかにこなしているように見えるところが、ますます凄い! 

立派過ぎる一方、弟とくだらないことでケンカしたりするマララは可愛くて、素晴らしい活動の合間に見せる少女らしさにホっとさせられる、良質なドキュメンタリーです。(公式サイト

監督:デイヴィス・グッゲンハイム 出演:マララ・ユスフザイ


『はなちゃんのみそ汁』(2015年12月19日先行公開)


乳がんを宣告された千恵(広末涼子)が、信吾(遠藤賢一)と結婚し、はな(赤松えみな)を出産。数々の治療を行い、病魔と闘った千恵は、余命を受け入れ、はなにおみそ汁や家庭料理の作り方を教えて、母の味を残していく……。

同名の実話エッセイの映画化。すでにドラマ化もしていますが、今度は映画として安武一家がスクリーンに登場します。家族がもしも癌になったら……。どうやって寄り添ってあげたらいいのか、どんな言葉をかけてあげればいいのか。そんな悩みの答えがこの映画にあるように思います。治療の方法や考え方は、人それぞれですが、どんな病でも家族は家族、一番近い存在なのだなとしみじみさせられます。(公式サイト

監督:阿久根知昭 出演:広末涼子、滝藤賢一、一青窈、紺野まひる、赤松えみなほか


『マイ・ファニー・レディ』(2015年12月19日公開)


人気女優のイザベラ(イモージェン・プーツ)は、あるインタビューで自分の過去を語り始めます。彼女は元コールガールで、リッチなお客さん(オーウェン・ウィルソン)からもらった3万ドルでコールガールをやめて、夢だった女優になるため、ある作品のオーディションを受けることに。しかし、その作品の演出家は3万ドルくれたお客さんことアーノルドだったのです!

人と人との出会いは素晴らしい関係へ発展することがあれば、とんでもない騒動を巻き起こすこともあります。この映画でも、イザベラがアーノルドと出逢い、オーディションを受けたことから、アーノルドの妻、共演者、脚本家、脚本家の恋人のセラピストなども巻き込んでのトラブルにつぐトラブルへと発展していくのです。真実と勘違いが入り乱れてアタフタする登場人物にニヤニヤが止まらない。気楽に見れるラブコメディです。(公式サイト

監督:ピーター・ボグダノヴィッチ 出演:オーウェン・ウィルソン、イモージェン・プーツ、キャスリン・ハーン、リス・エヴァンス、ジェニファー・アニストンほか


『SAINT LAURENT/サンローラン』(2015年12月4日公開)

1967年、人気デザイナーとして頂点に立っていたサンローラン(ギャスパー・ウリエル)は休みなく仕事を続けており、心身ともに疲れ果てていました。そんな中、新たな刺激を求めて出かけたモロッコに触発されて、新しいコレクションを発表。しかし批判にさらされてしまい……。

昨年公開された映画『イヴ・サンローラン』はイヴ・サンローラン財団初公認作品だったので、彼の生涯をきっちり描いていましたが、こちらは未公認。しかし、スキャンダラスな一面を持ったサンローランの生涯を自由に描けているのは本作かもしれません。サンローランが最も輝いていた時代からの10年にスポットをあてて描いているので、人間関係が濃密です。

また衣裳は、サンローランのアーカイブを利用できない弱点はありますが、サンローランの世界を再現した衣装は美しく遜色なし! サンローランの老年期をヘルムート・バーガーが演じているのも映画ファンには嬉しいでしょう。(公式サイト

監督:ベルトラン・ボネロ 出演:ギャスパー・ウリエル、ジェレミー・レニエ、ルイ・ガレル、レア・セドゥ、ヘルムート・バーガーほか

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