胸にお釈迦さまがいる羅漢像を探せ!個性的な十六羅漢像にも注目
これで願掛けは終了ですが、最後に十二支像に混じって建っている羅漢さんについて少し。羅漢さんとは総勢500人もいる仏様のお弟子さんのことで、香林寺の庭園にはそのうちの上位16名、所謂十六羅漢と呼ばれている方々がいらっしゃいます。その十六羅漢の中にはお釈迦さまの息子である羅ご羅(らごら)さんも含まれているのですが、この羅ご羅さんには面白いエピソードがあって、あるとき他のお弟子さんたちから本当にお釈迦さまの実子なのかと問われたんですね。
すると羅ご羅さんは疑う兄弟弟子たちの前でパッと着ていた袈裟の前を開けて自分の胸を見せたそう。そこには何と父であるお釈迦さまその人が鎮座していて、それを見た弟子たちは確かに羅ご羅さんはお釈迦さまの息子であると納得。
以降、誰も疑うことはなくなったとか。香林寺の庭園にいる羅ご羅さんはまさにその場面を像にしているので、自分の干支を探すときに羅ご羅さんも探してみてくださいね。胸にお釈迦さまがいる羅漢像が羅ご羅さんですよ!
ここ香林寺は国内有数の白い彼岸花の名所としても知られ、できれば見頃になる9月下旬~10月上旬の秋のお彼岸の時期に参拝するのがおすすめ。ただ、毎年微妙に最盛期が前後するので確実に彼岸花を見たい人は事前にお寺にお問い合わせを。
■願掛け寺 香林寺
住所:〒921-8031 金沢市野町1-3-15
TEL:076-241-3905
拝観時間:9:00~16:30
休門日:法要日、年末
拝観料金:大人500円 / 中学生以下400円
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