テクノポップ

Perfumeから三戸なつめまで、中田ヤスタカのイマ

「LIVE 3:5:6:9」が終了し、映画『WE ARE Perfume WORLD TOUR 3rd DOCUMENT』が公開中のPerfume。Perfumeを始めとした、最近の中田ヤスタカ仕事について、マツミシンノスケ君と世代越え対談。僕たちが一番盛り上がったのは…?

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

まずはPerfumeから

ガイド:
マツミさんとは中南米テクノポップの話ばかりしてきましたが、今回は趣向を変えて、中田ヤスタカとその周辺について話し合いましょう。まずは、Perfumeですね。10月7日に広島であった「LIVE 3:5:6:9」でもマツミさんにお会いしました。僕は武道館でも見たのですが、アリーナとスタンドで違う見方ができるというのが発見でした。広島がアリーナで、武道館がスタンドでしたが、今回のセットは360度対応のため、フロア側にも仕掛けがあって、見下ろすのも良かったです。

Perfume Anniversary 10days 2015 PPPPPPPPPP「LIVE 3:5:6:9」(Perfume公式サイト)
live3569

Perfume Anniversary 10days 2015 PPPPPPPPPP「LIVE 3:5:6:9」(通常盤)


マツミ:
今回の広島千秋楽の時はアリーナの前の方にいたので、映像でしか確認できませんでしたが、相変わらずの解像度の高さに驚きました。フロアの演出は2009年の「直角二等辺三角形TOUR」でもやっていたことを思い出しました。そこから6年、環境も演出も格段にパワーアップしていましたね。

SXSW

ガイド:
Perfumeは中盤の着替えでのステージングも素晴らしいですが、今回は 「SXSW」を持ってきましたね。あの限定公開された三次元ワールドの演出には打ちのめされました。来年はPerfumeは出ないでしょうが、ぜひ行ってみたいイベントです。実際にSXSWで見た人に訊いてみると、場所が悪かったのか、あの動画のようなすごい事が実際に起こっていたとは実はわからなかったと言っていました。しかし、今回、彼女たちのパフォーマンスとリアルタイムで同期する半透明スクリーン上の映像はやはり圧巻でした。Rhizomatiks(ライゾマ)恐るべしです。

Perfumeが公演したSXSWって? (All Aboutテクノポップ)

マツミ:
SXSWで披露された「STORY (SXSW-MIX)」は、どちらかと言うと映像鑑賞向けの内容でしたね。YouTubeでの生配信を観た時は、現実と非現実が渾然一体となったような映像のスイッチングで、何が起きているのかPCの画面をボーッと観ながら頭の中で色々と考えているうちにパフォーマンスが終わってしまった記憶があります。

今回のライヴでの演出は360度のステージを活かしたプロジェクションや衣装の仕掛けなど、これまでのPerfume×ライゾマで培った技術を改めて集約したようなパフォーマンスでゾクゾクしました。そういえば、ちょうど座席の位置がライゾマ・チームの皆さんの真後ろだったんですが、P.T.A.のコーナーや曲中の振り付けを、他のスタッフの方々も含めお客さんと一緒にやっていたのを見て微笑ましく思ったのと同時に「なんて素敵な現場なんだ!」としみじみしてしまいました(笑)。
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