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注目のバランス型ファンドの運用成績ランキング

不安定な相場環境が続く中、株式、債券、リートなど、複数の資産を組入れて運用を行うバランス型ファンドの注目度が高まっています。今回は、過去3年間のシャープレシオ(リスク調整後リターン)が高かったバランス型ファンドに着目しました。

篠田 尚子

執筆者:篠田 尚子

投資信託ガイド

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リスク低減型のシンプルなファンドが上位に

バランス型ファンドとは、株式、債券、リートなど複数の資産に分散投資する投信を指します。このバランス型について、過去3年間の年率シャープレシオが高かった順にランキングを作成したところ、上位には以下のような特徴を持つ銘柄がランクインしました。

1) 資産配分が固定されている
2) 国内外の債券を中心に、低リスク資産の組入れ比率が高い
3) 相対的にコスト効率が良い

つまり、足元3年間については、資産配分が固定されているバランス型の中でも、債券の組入れ比率が相対的に高いタイプほど、取ったリスクに見合ったリターンを出すことができたと言えます。

バランス型ファンドundefined3年間シャープレシオ(年率)ベスト20

バランス型ファンド 3年間シャープレシオ(年率)ベスト20


バランス型でも低コストを実現

かつては複雑な商品設計や高コスト体質が指摘されていたバランス型ですが、最近はシンプルなインデックスファンド(特定の指数と概ね連動した運用成果を目指す投信)を束ねたタイプが相次いで設定されたり、確定拠出年金の専用ファンドとして展開されていた銘柄が一般向けに展開されるようになったりと、実はコスト効率の良いファンドも台頭しています。

2位と13位にランクインした「三井住友・ライフビュー・バランスファンド」シリーズや、4位と15位にランクインした「年金積立 グローバル・ラップ・バランス」シリーズは、もともと確定拠出年金向けの専用ファンドとして展開されていました。このため、バランス型の中でも相対的に信託報酬率が低く抑えられているのが特徴です。

また、9位の「マイ・ロード」は、国内外の株式、債券、リートに投資します。各資産への投資割合は、資産間の相関やリスク・リターンの関係を考慮しながら定期的に見直されますが、ポートフォリオの中身についてはインデックスファンドを活用することで、類似ファンドよりもコストを抑えています。

資産形成を始めるにあたり、最初の1本を何にするか迷っている方や、複数の銘柄を保有することに煩わしさを感じる方は、このように1本でリスク分散の実現を目指すバランス型の保有を検討しても良いでしょう。
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